鹿児島大学の講演の詳細です。いらっしゃれるかた
ぜひどうぞ。
タイトル:発達障害児への個別指導計画(IEP)を考える
~ アメリカでのIEP実践とのつきあいを通して ~
日 時:平成18年2月27日(月)13:00-15:00
ディスカッションルーム
対象人員:鹿児島大学学生,教職員,一般
平成14年に文部科学省が調査研究会に委嘱して実施した全国実態調査では,LD(学習障害),ADHD(注意欠陥・多動性障害),高機能自閉症等特別な教育的支援が必要な子どもたちが,通常の学級に6.3%在籍している可能性が明らかになりました(学級担任回答).アメリカでは,5.5人に1人がなんらかの障害を持って生まれてくると発表されたそうです.
久保さんは,アメリカでお二人のお子様をご出産,子育てをされてこられています.長女さんは14歳,長男さんは11歳です.長男さんは,2歳の時に自閉症と診断を受けられました.そのとき久保さんは,「これでやっと長男に対して親としてできることが見えた」と思われたそうです.それ以来,10年以上のIEPとのつきあいが始まり,これまでもカリフォルニア州のベスト・オブ・ティーチャーに選ばれたシンシア・アーモン先生の長男さんへの実践とそのお手伝いをされてこられました(日本にもご一緒に講演に来られました).
アメリカでは,IEDA(連邦障害児法)によってどの子どもも普通学級に参加することができ,法改正により普通学級の先生もIEPに出席しないといけないという法律ができたそうです.日本でも発達障害者支援法ができ,鹿児島でも2月1日より発達障害者支援センター事業がスタートし,これからよりIEPの理解は必要になってくると思われます.
久保さんのアメリカでのIEPとの長いおつきあいの様子とIEPを獲得,維持することの親としての苦労話などをわかりやすくお聞かせいただけると思います.