自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

香穂の音楽宿題の最後~すごいドラムの子供~

夜に香穂の3回目のコンサート見学にいってきました。宿題で、3つのコンサートを見るというのを選択しかたらです。お友達家族とサンノゼ大学にいってきたのですが、今日のコンサートは

打楽器のコンサートでした。学生演奏と先生の指揮でやっていますが、入場料は、10ドル。学生5ドルでした。う~~ん・・。前のスタンフォードの音楽と比べると、・・だったけど、このお金は、学生の音楽をする方々に寄付されるようなものなので(スタンフォードもそうだけど)安く宿題はできるというのは、いいということで・・。感想は、

へっ~!ドラムなどの打楽器だけで、これだけの音階が、出せるんだと感心しました。けど、少し私には、難しく・・。渡は、打楽器が大好きなようで、音にあわせてカラダも動かし始めました。すると、イスが、キーキーと音を立て、5つ隣に座っていた人から、注意されました。

渡は、5曲聞いたところで、「出たい」といい始めたので、香穂を友達に預けて、私と渡とで、外にでて、ピザ屋に向かいました。渡は、「ドラムを打ちたい」というので、考えねばなりません。

今、探しているので、来年くらいまでには、音楽のクラスを見つけてあげたいな。と思っています。いろんな種類の音楽のクラスがあるので、絞込みに時間がかかりそうです。

私たちが、ピザを食べている間、香穂は何を見ていたか?というと、私たちがでて、しばらくして、中高校部の演奏というのがあり、そこに自分の1年先輩のD君がドラムで、出ていました。

このコは私も知っている香穂の先輩で、香穂が中学に通っていた時に一度、音楽室で渡がお世話になったことがあります。

その日、叫びながら音楽室に入った渡。みんなが、驚いて練習の手を止める中、D君は、平然と、ドラムの練習をしつづけ、渡はそこに近寄ってゆきました。渡が、大太鼓、小太鼓などをガンガンたたき、先生に注意されたところで、何もいわないで、渡にすっと自分のスティックを渡してくれて、渡に無言で、自分のドラムを叩けと促してくれました。渡は、狂喜乱舞し、貸してもらったスティックを持ち、ドラムの前に座って、テキトーに叩いていました。D君は、渡が、リズムを刻みやすいように、ほかの打楽器を叩いて、リードしてくれていました。無言だったけど、そこには、男のコ同士の思いやりっていうか、そういうのが見えて、私は、とても感動した子です。渡のドラムはめちゃくちゃで、聞けたものではないのだけれど、大事なドラムを貸してくれた彼には、感謝感謝です。

渡はこの日から、ドラムに興味があります。相当楽しかったのでしょう。香穂も先輩の演奏がみれて、楽しい一日だったようです。D君、いつも素敵な音楽をありがとうね。