自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

香穂の高校の話を。香穂の高校は、4年制で、1年が前期と後期に分かれています。選択科目などもあり、香穂は、バンド(音楽)を取っているのですが、宿題や、テスト、活動点などなど、いろいろなことが加味されて、成績がつきます。その中で、プロジェクトというのがあります。半年かけてするものですが、これが、感動したのが、選択できるんです。たとえば、

1.音楽の時間、30時間手伝う

2.コンサートを3つ見て、レポートを上げる

3.先生が指定した、このあたりで有名なオーディションをうけレポートを上げる

4.好きな音楽家の歴史を調べる

などなど、10個くらいの中から選びます。宿題がひとつじゃないってすばらしい。自分のお得意分野を選べばいいんです。香穂は、最初お手伝いを選びましたが、お手伝いって渡がいる我が家では、よくやること。「う~~ん。。家と同じ?コンサート見学は?」というと香穂は

「えっ?連れていってくれる?」というので、もちろん~!と話が決まりコンサートにしました。

渡がいるので、香穂は、渡を預けていくということになるコンサート見学を遠慮したようでした。

今日は、1回目。スタンフォード大学関係の人たちが、スタンフォードの大聖堂で、クラッシックを演奏するというのを見つけました。香穂は学生なので、入場料が10ドル。(大人20ドル)これは、安い。パンフレットにも「映画と同じ値段で、それも、ポップコーンなしで生の音楽が聴ける」と書いてあります。(アメリカの映画館は食べ物持込禁止で、ポップコーンが、高いんだ!)年間50ドル払えば、ここのMusic at stanfordのプログラムのもの(年間150回ほどコンサートが開かれる)が、好きなだけ見れるそうです。すごい。これだとたしかに小さい頃から、クラッシックに親しめます。

香穂の音楽の先生からは、お達しがあり、コンサート代金が、一人40ドル以下のものでなくてはいけなくて、ミュージカルもひとつはOKだそうです。なので、この条件は、クリア。どんな感じのコンサートか?というと、

こんな感じの雰囲気です。これが、本当にまともな、クラッシックで、こんなにすばらしいものを大聖堂で、10ドルで聞かせるのは、すごいなぁ・・。とおもいました。聞いた作曲家の名前は、

アキィランティ, ジャンカルロ

ヨハネス・ブラームス

アルカンジェロ・コレッリ

レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ

などです、そして、最後が、"The Twelve Days of Christmas"

で終わりでした。もうすっかりクリスマス気分。クリスマスシーズンにクラッシックなんて、ちょっといい。

けど、渡を預けて、大聖堂についた私と香穂は、パンフレットでスタンフォードシンフォニーの1年間のスケジュールをみながら「ねぇねぇ。これなら渡も来れるんじゃない?」「そうねぇ。。あっ、これも来れるかもよ!」と、どちらから言うでもなく、渡も見れそうなものを探していました。まだまだ弟離れ、子離れできない香穂と私でした。