自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

公文

渡は公文のお教室に通っています。ここで、算数と、国語を習っています。彼は、国語の先生が大好きです。国語の先生は、障害児関係のプロでもなんでもありません。渡は、最初数回泣いたので、すぐに公文の校長先生が「少し早めにいらっしゃい」と配慮してくださいました。そうなると、うるさい音がないので、国語は集中してできます。算数は、好きなので、まだ少しくらいのうるささだったら、耐えれます。

この国語の先生のすごさは、「~しなさい」と言わない。渡にひらがなを読ませるときも

「渡君、私のために読んでくれないかなぁ・・」という感じです。ひらがなも書けたら、すごく喜んでくれて、誉めてくれます。書くのも何をするのも、

「私に~してくれるかな?」とか

「すごいすごい~。私も嬉しい!」

という表現を使うので、好きだというのもあると思う。渡は、人に怒られることは、他の人よりはるかに多いけど、誉められたり、お願いされたりすることは、怒られるよりはるかに少ない。ましてや、その行為が先生を喜ばすことになるなんて!!という感じだと思います。

渡は公文にいくのが大好きで、公文の日はいつも学校で、

「今日は、公文にいく」

とシンシア先生や、同級生に説明しているそうです。

宿題の中で、まちがいがあると、その場で間違いなおしをするのですが、渡はこれも先生の正面に長く座っていることができるので、大好き。

ところが、最後に立ち上がって、ボードがおいてある場所に言って、ひらがなをよまなければ、いけない。

渡はこれがあまり好きではない、というのも、大好きな先生の正面の席を立ち上がって、離れたところで、ひらがなボードをするからです。よくやる手は、先生がもっているプリントのファイルの中に自分のやったもので、間違いの宿題がないか?の探し物です。宿題があれば、その場で訂正しないといけないので、1分でも長く座っていることができます。で、最後はいつも

「さようならぁ」をいうのが、嫌。帰りたくない渡です。先生には、

「こんなに公文が好きな子供さんは、珍しいわ」と言われていましたが、ちがうんですよね。先生が好きなんです。渡・・。