自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

水泳

お昼に私より年上の女性の友達とご飯を食べました。彼女には、いつもかわいがっていただいて、子供の進学問題、育児問題などは、先に子育てを終えた彼女に相談しています。最近お互いに忙しくて、音信不通だったのですが、先日「ご飯たべにいこうよぉ!」と誘って頂いて、お互いの近況を交換しあっていました。彼女は、会社でもずいぶん出世されて、高い地位にいるのに、いつも「ありがとうね。」というのをきっちり口に出して言われるし、腰が低い。私にでも対等に話してくれて、えらそうにすることが絶対にない人です。こういう人と一緒にご飯を食べると話も弾んで何たべてもおいしく感じる。

今回も困った問題などを話しても、穏やかに、優しく、クリアーに話してもらえて、お昼が終わったときも「忙しいのに、ありがとね~。たのしかったわ~!また一緒にお昼食べようね。」とキッチリ挨拶してくださる。どう考えても忙しいのは、彼女のほうなのに。ああいう風に歳を重ねてゆけたら、いいなぁ・・と、暖かい気分で帰宅しました。子供たちが帰ってきて、宿題を終え、渡は公文を終え、香穂は、ボランティアの仕事を終えました。その間、私は、書類などをまとめたりして、バタバタの時間が終わりました。今日は、時間があったのと、日中と朝の温度差があまりなくて、渡の発作も出ないので、いざプールへ。

そしたら、そこで、渡が前に同じクラスだった、D君とお母さんに会った。お母さんは、シングルマザーで二人の子供を働きながら育てています。脱走癖のあるD君は、とても大変なのだけれど、夜にスイミングレッスンのためにD君をプールに連れてきていた。彼がわかるようにアイコンをすべてラミネートにかけて、彼女も先生の説明を聞きながら、レッスンを受けている。空いた時間に、うけたレッスンの復習をするので、一緒に聞いているそうだ。すごい人だ。

渡と同じ学校に行ってたころは、やはり学校が遠くて、プログラムも彼には、タフで大変だったけど、今は、自宅に近い学校にいいクラスがあって、そこが彼にとても合っているとのこと。彼女が口にした先生を私は知っていたので、「あぁ!いい先生のクラスに移れてよかったねぇ」と話すとすごく喜んで「本当に、いいクラスなのよ。」と言ってました。彼がプールから上がったばかりで、寒そうだったので、長話はできなかったけど、彼女いわく、

「月曜日と水曜日は、この時間にレッスンを取っているので、時間があるときにでもきて!ゆっくりお話がしたいわ」と言ってくれました。彼女も学校が近くなって余裕がでたせいか、とても顔色もよくなって、綺麗なブロンドをなびかせながらかえって行きました。その後ろ姿までもが元気を発していて・・。なんかほっとしました。私がボランティアでクラスに入っていた日がD君の初登校の日で、最初とまどって、脱走しようとして、私も一緒に追いかけたのですが、(私は、こういうのは、渡で鍛えられているので、追いかけっこに級や段があったら、黒帯もらえるであろうくらい、渡に育ててもらっているので、役にたちました)その頃に比べたら、すごく落ち着いてきていました。渡のクラスでは、あっという間に落ち着いたのだけど、「家ではまだまだ」と同じ学校の頃に言っていた頃の彼女ではなかったです。

D君も、そのときとちがい、ずいぶんおちついて、きちんと挨拶して帰りました。子供って、成長するわぁ・・。