自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

自閉症児を連れて3700kmの旅 6日目

きのう無理して走ったので、今日は、朝ノンビリ寝て、香穂が再度行きたがったPowell’s に行きました。好きなだけ本を見ていいからね。と香穂に伝えると、香穂も真剣に本の物色を始めました。いろいを立ち読みしながら見ています。

渡もいろいろ本を探し始めました。3時間ほどいたでしょうか?香穂が納得したというので、かえる準備。私は料理の本などを見ていました。渡は、どうも1冊欲しい本があるのですが、普通の日に、本屋で本を買わないというルールがあるので、渡は、しぶしぶ本を片付けています。けど、いまから帰宅に向かう1000kmの道、渡はもってきた本やおもちゃは、飽きているので、使えません。香穂は、

「行きに立ち寄った時に、もうすでに買ったから、要る本は漫画だな。」といったので、では、今日は、特別に1冊づつ本を選んでよし!としました。渡は、ディズニーの全集で、お話と、各お話のキャラクターがどのようにできたか?の説明がある本を選びました。香穂は漫画です。同じものを日本語版でもっているのですが、彼女は今、翻訳に興味があるので、比較したいようです。私も料理の本を1冊。全員で本をもち、レジに並びました。渡が1冊の本。と決めれるようになったのも、これは、セラピーのおかげです。昔は、本屋にゆくと、たくさんの本を欲しがりました。いくら怒ってもダメで、困り果てました。なのでなるべく近寄らないようにしていました。図書館にいっても10冊とか読みもしないのに、借ります。それも同じような本ばかり。

図書館でもマナーが守れず、自分のお気に入りの本がないと、図書館の事務所の中のほうまで、ガンガン入って行って、事務をしている人たちの机の上まで物色する始末。こだわりがあるのでしょう。欲しい本がないとパニックでした。けど、セラピストさんと毎日のように図書館に通い、騒いだら、すぐに帰宅というルールを遂行しました。もちろん、お気に入りの本がないとすぐに騒ぐので、帰宅です。そうなると車の中で大パニックが起こり、後ろから、運転している私の頭を蹴りまくります。その横で根気よくセラピストさんが、「なぜダメだったのか?どの行動がよくなかったのか?」としっかりとこんこんと説明します。何十回と繰り返しているうちに事務所には、入らなくなり、とにかく、セラピストと私が

「泣いたりわめいたりしたら、なにも得るものはない」というのを刷り込んだので、これがよかったのかもしれません。つぎは、図書館では、2冊しか本を借りれないというのを教えました。この2つをおしえるのに、何ヶ月も掛かりましたが、その甲斐あっての今回のとても聞き分けのよい行動です。

本屋が終わり、近くのレストランでお昼ご飯を食べるので、食べる前に記念に写真を取ろうと思ったのですが、二人とも本に必死・・。とても悪くて、

「はいチーズ」なんて言えなかった、私。そのまま撮影しました(写真)さて、今日は、ポートランドから海に抜けて帰宅する道を選びましたが、これがすごいことに・・。明日書きます。


きのうの午後の続き・・。きのうは、午後Potrlandで昼を食べてから、海へと抜けました。オレゴンコーストと呼ばれる海岸を見せてあげたかったのと、香穂は水族館が好きなので、水族館へいこうか?と。海岸沿いをぬけてみて、びっくり。なんと時速30マイルほどしかだせません。101号というのは、高速ではなくて、ほとんど一般道だった。土曜日の休みで車もおおいし。これでは、真夜中まで走っても、今日の目標の走行距離を消化できません。

けど、香穂が好きな水族館と渡を海で遊ばせるというのは、譲れず。結局、Oregon Corst水族館へはゆきました。ここは、お勧めです。海岸沿いに、水族館があり、外側に建物がある感じで、開放感があります。香穂は、ラッコを必死でみていましたが、ラッコって、サンタクルーズでサーフィンしていたら、横にくるんだよね・・。香穂。わざわざここで必死でみないでも。。ラッコはかわいいけど、獰猛です。私がサーフィンしる時に、波待ちの間にボードから、落ちたら、なんとラッコがバカにして、近くまでよってきます。でおなかを見せて、バカにした笑みを浮かべて(そう私には、見えた!)おなかの上においてある生きたカニの足を一本一本もぎって食べてた。怖かった。結局、渡もここではおおはしゃぎで、水族館を後にしました。それから、Seal Rockという河岸までいきました。South Beach state parkの中にあるポイントなんだけど、波がぶつかって岩ができたらしく、その岩の高いこと、高いこと。大きさもすごい。ここはお化け波(予測できない高波を私は、こう呼ぶ)がくるそうで、気をつけるようにという看板がたくさん。けど、引き潮だったので、安全そうで、私たちは、ここで遊ぶことに決定。(写真)イスを車から引っ張り出して、のんびりとビーチをみてました。渡は、もう靴もすべてぬらして、はしゃぎまくり。たっぷり遊んだあとは、また車にのりこみましたが、もう夕方5時。こんな時間にここにいては、今日の走行距離をこなせないので、また山に向かって走り高速道路へと向かいました。おそろしく走った気分です。結局、高速道路沿いのHoliday Innに泊まろうとしましたが、満室。そこの人に「どっかこの近くであいてそうな場所ない?」ってきいたら、Village Green Innがあるよ。といわれて、場所を教えてくれました。ここは、100ドル以下に押さえて、なるべく安くという予算ぎりぎりのホテルだったけど、行きに泊まったホテルに電話しても満室だったので、しょーがないと思いとまりました。ところが、朝起きたら、いいホテルだったのです・・。続きは明日。