自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

新型コロナウイルス。ニューヨークでは医療崩壊が起こり、なぜ北カリフォルニアで、一番感染者数が多いサンタクララ郡で爆発的に患者が増えていないか?

カリフォルニア州サンラクララ郡(人口193万人で、サンフランシスコの南80kmくらいにあります)で、おこもり生活をしている私です。4月3日現在で陽性患者が1148名、死者が39名です。

ちょっと記録のためにも、この辺りのことを忘れないうちにブログに書いておきます。日本より先に、この Shelter in Place (自宅待機令)が出て、自宅でおこもりしているわけで、なにかの役にたつかもしれません。外に出ていいのは、食料品の買い出しと運動の時で、制限はありません。

ルールが色々ありますが、障がい者や老人のケアの為に介護者が外にでるのはO.K.で、食料をもらいにいったりするのもO.K.です。

カリフォルニアのShelter in Place (自宅待機令) は正式には、

3月17日(火曜日)12:01AM(というこは、月曜日の真夜中っていうことですね。火曜日は無駄に外に出ている人がいない状態になる)です。

ニューヨークは、Shelter in Place (自宅待機令)3月22日(日曜日)でしたので、その前の日は、バーなどもやっていたのです。

この5日の差が明暗を分けたと言われていますが、確実にそれは言えると思います。

けど、私はカリフォルニアの対応は、もう少し早かったな、というのがサンタクララに住んでる私の体感です。

 

サンタクララ郡は、アジア人が大変多く住むところです。新型コロナの名前を盛んに聞くようになった2月当時は、このウィルスが出た武漢からもたくさんの人が行き来し、武漢出身の中国の方なんていうのも多く住んでいますし、武漢に帰省してきた!なんて言う人もいました。そういうことがあるからか、サンタクララ郡の会社は、すごく気をつけていたと思います。

カリフォルニアの判断は大変正しかったと思うし、今回のようなケースの場合、Shelter in Place (自宅待機令)を出すことを日単位で考えるのではなく、時間単位で、1分1秒でも早く自宅待機にすることが大事だと感じています。

 

ここで起こったことをざっくり時系列で書いてみます。私も日々の生活があまりにハードで、渡の世話や行く先の調整などで、追われていたので、正直、数時間でニュースがどんどん変わっていくのについていくことが難しかったです。

 

3月4日 (水曜日)の出来事

カリフォルニアに非常事態宣言が出される。(←ニューヨークは、3月12日に出されました)

これをうけて第1週には、Googleの巨大企業は自宅から働くことを言われていましたし、続いてFacebookなどの会社も、最後にはアップルでさえ、第2週には、社員の方は、自宅から働くようになっていました。 シリコンバレーの巨大企業、万歳!

 

3月9日(月曜日) の週の出来事

カリフォルニアにある大学が次々と閉鎖。

グランドクルーズ船がオークランドに入港。

週末に、トイレットペーパーなどの買い占め、Costcoに行列などができ、一人で購入できる数が決められる。ベイエリアの親たちが勤務する大手会社が自宅待機令が出たため、自主的に学校に行かなくなる生徒が増える。

3月16日(月曜日)学校にいく子供はほとんどいなくなる。

3月17日(火曜日)カフリフォルニア 全土にShelter in Place (自宅待機令)が出される。

 

すでに、3月4日の非常事態宣言の時に、医療崩壊のことはささやかれていて、

今日は4月4日カリフォルニアには医療崩壊は起こっていません。

news.tbs.co.jp

1ヶ月の準備期間があったカリフォルニアと全くなかったニューヨークでは、やはり差が出た気がします。

 

<参考までに> 

2020年4月3日現在のサンタクララ郡の医療データ

新型コロナウィルスでの入院者数 268人

サンタクララの病院の空きベット数 761 床 

ICU(集中治療室の空き)97床

手術室の空き    1437室

使用できる人口吸気機の数 407 台

 *ちなみに現在使われている人工呼吸機の数は218台です。 

 

他にあった出来事はことは、3月23日の週には、アメリカ軍のトップの方々や医師、看護師の方などがサンタクララコンベンションセンターを視察。3月27日にアメリカ軍の方達が、250床のベットを設置。簡易の「サンタクララコンベンションホスピタル」が出来上がっています。

(このベット数は上記にはふくまれていません)

現在カリフォルニアでは、看護師の免許(州ごとで発行する)を他州の免許をもっていれば働けることになっていて、全国的に看護師を募集。お手伝いとして、看護学校の人たちもやとうので、ぜひ、カリフォルニアに来て欲しい、と呼びかけています。

明日からは、自閉症の渡とShelter in Place (自宅待機令)を過ごすとどんな感じかを書いていきます。

アメリカの非常事態宣言で前もってやっておいてよかったこと。やらなくてよかったなと思うこと。

アメリカで、自宅待機8日目です。私の住むカリフォルニア州は、必要なビジネス以外はやっていません。たとえば、レストラン、スーパーマーケット、銀行、郵便局など。

学校などはすでに閉鎖です。

おこもり8日目にして個人的な意見ですが、私がやっておいてよかったこと。やらなくてよかったなと思うこと。全く個人的なものですので。

 

<やっておいてよかったと思うこと>

1.ヘアーカット

私はしてなかったのですが、自閉症の渡は、こうなることを理解していたわけではないとおもうのだけど、待機が出る2日前に「ヘアーカットにいきたい!!」と突然、異常なまでに言うので、連れて行きました。目や耳に髪の毛がかかるとうざいらしく、それがないので、髪の毛に関しては静かで、ホッとしてます。

 

2.ジャージなどのくつろげる服を買っておいたこと

お篭りになる。と、わかった瞬間に、ジャージを1着オーダーをしました。私の住む地域はカリフォルニアでも陽性患者の多い地域ですので、たぶん外出して家にもどったら、すぐに服を着替えろとかなるんだろうなと思いました。やはり、そういうことは言われて始めていて、同じ服をずっと着るのはよくなさそうなので、ジャージを着て、なるべく家ではいつでもどこでもストレッチができて、くつろげる格好をしています。

 

3.常備薬の在庫確認と、アレルギー薬のリストの作成

風邪薬だけでなく、ちょっとしたことでも病院にいけなくなるので(激混みで、行ったら、様々な活動をさえ切ってしまいそうで。一番避けたいのは、医療崩壊)塗り薬や飲み薬の在庫の確認をしておきました。胃薬なども、ストレスになるので、在庫確認大事です。家にずっといると意外に小さな傷ができたりするので、塗り薬も使うシーンが多かったです。

 

4.ハンドクリームの購入

朝から夜まで、ずっと家事になりますし、とにかく、手を洗う機会がおおくなるので、手が荒れます。お気に入りのハンドクリームを揃えておいたので、よかったです。

 

5.空いているハイキングコースをさがしておいた。

散歩などの運動は大丈夫なのですが、混んでいるところは、息子がソーシャルディスタンス(他人様と1.8mを開ける)を守れないので、空いているハイキングコースをみつけておいたので、毎日そこに通っています。

 

<やらなくてよかったなぁと思うこと>

1.食料品の買いだめ

アメリカでは、スーパーマーケットは閉店しません。食料が行きとどかなくなると、暴動が起きるからです。たぶん、日本もスーパーは閉まらないと思う。現在アメリカは、手に入らないようなものもなく、(トイレットペーパーは、walmartにたくさんうってるし)たとえ棚がなくなったとしても、5日−6日後には、ものが揃います。なぜなら、普通のサラリーマンの家庭で1ヶ月分の食材を余分に購入できるほどの財力がある人って、すごーく多いわけじゃないと思うので、4日もしない間に、食材はスーパーにもどってきます。野菜もフレッシュじゃなくなるし。

 

さらにやらないでよかった理由は、私は心配性なので、大量に人がいるあの列に並び、混んだ店内に入っていたら、今時「コロナが移っているかも。あと何日で発症するかも。」と心配して、ドキドキした2週間(潜伏期間)を指をおりながら、すごさないといけないような気がしています。

 

2.マスクの買いだめ

結局、マスクはお篭りの間に家で作ることにしたので、使いすてマスクはそんなに必要がなかったです。

 

ふと今日思った「やっておいてよかったなー」ということと、「やらなくてよかったなー」と思った私の個人的ことでした。

 

言語療法はどのように行われたか?

渡のスピーチセラピーですが、キャンセルだろうなーと思っていたら、なんと、Zoomでやってくれることになりました。

渡は、どうせ途中で席をたつんだろなーと思っていたのですが、すごい集中度合い。とにかくセラピストの先生がすごい準備をしてくださっていて、画面を切り替えて、動画や、写真を見せてもらって、そのことに対して話し合うとか。

この先生、まちがいなく、70歳はこしているのですが、iPadやアプリを使いこなすのは、もちろんのこと、セラピーもうまい。すごすぎるわ...。

コロナ騒ぎでのShelter in Place (自宅待機) その6

Stay at Home!

カリフォルニアで、Shelter in Place (自宅待機)のお達しがでたので、自宅におります。

で、引きこもる前にしておけばよかったなーと思うのは、掃除グッヅを買っておくこと。

今は、まだ息子の件などの問い合わせの対応などで、大変いそがしいのですが、3週目に当たる来週あたりから間違いなく、時間が出てきそう。

私の場合は、せっかく自宅にいるので、片っ端から、いろいろ洗濯。

洗濯するためには、洗剤がいるのですが、洗剤は結構売り切れになっておりました。

けど、まーまだあるな、とこういうことが起こる時の前から、備蓄していたものをつかいはじめています。

他には、ガラス拭きとか、そういうものをかっておけばよかったなーと思いました。あとボロ布や、掃除に必要なマジックたわし。渡に手伝わさせて、来週は大掃除ができるかなと考えております。

あと、どうしても情報がコロナばかりですので、趣味のものや、漫画などの面白い本などを購入しておけばよかったなーとおもいました。今回笑いまくったのは、

 

プリンセスお母さん

プリンセスお母さん

 

 私と全く違うキャラなので、逆にコロナのことを忘れて、笑えました。

ちょっと私の友達に似てて、共通の友達に

「彼女が主役の本がでた」

と話したら、知り合いが

「えっ!ほんとだ!」

と言ったのには、笑いましたが。

 

コロナ騒ぎでのShelter in Place (自宅待機) その5

カリフォルニアで、Shelter in Place (自宅待機)のお達しがでたので、自宅にこもっております。

仕事の件なども家から行うのですが、自宅にカメラで繋げる、というのは簡単なように聞こえますが、なかなかこれが大変。

私は自分の部屋から繋げることになるのですが、猫が寄ってくる、よってくる。合計三匹おりますので、そのことにみなさま驚かれます。

夜はもちろん外出禁止なので、なにをしてるかということ、料理です。煮物などの料理が仕事が忙しくていままでできなかったので、どんどんと保存食材をつかって作りまくっております。

わかめの酢の物とか、切り干し大根とか。あぁ、楽しい。

おつまみでいっぱいとなるのですが。私は一人ではあまりのまないので、ここ数日、アルコール抜きの日々が。

明日は、引きこもる前にすればよかったなと思うことを書いておこうかなと思います。

コロナ騒ぎでのShelter in Place 4 〜こんな時だからこそできる業務は?〜

自宅待機、運動や食料品などを買う以外では外に出ないようにと言われていますので、自宅におります。暇なのかなーと思いきや、もともと、うちの仕事は自宅でもできる、会社の業務を効率化したいという会社も多く、ご依頼が多く来ています。

日本の会社の方で、今、営業もできないし、会議もしにくいし、けど、何をすれば?と焦っている方におすすめは、会社のWEBサイトの英語修正です。

「うちのサイトは、アメリカに留学経験のある子が書いたから大丈夫」

「いやー。英語話せるんだよ。うちのサイト作ってくれた子」

という声を聞きますが。申し訳ないですが、それだけでは文法を正しく、なおかつ普段に使う英語にはなりません。みなさん、自社サイトの日本語の言い回しは、ものすごく気にかけ、何十時間もかけて精査されるのに、英語だけは「留学経験があるから..」というので、大丈夫と思い込んだり。

英語の文法って実はものすごく難しく、言語は生きています。会社の看板に死んだ英語や使わない英語で書いたりしませんし、文法も間違ってあげるというのは、英語圏の人は普通はしません。

大きな看板に間違った感じで、宣伝をあげるのがないのと同じですね。日本で看板に間違った感じをあげて、高速道路の脇に宣伝の看板を設置しないのと同じです。

 

ということで、うちの会社は、スタンフォード大学で通訳の仕事をしている文法お得意なアメリカ人が、英語をチェックしますので、ぜひ、お問い合わせくださいませ。

info@sv4u.net 

でございます。

ということを書きたくなったくらい、みなさんこの時間がある時に、WEBの見直しをされているお客様が多いです。

ぜひ、一度

「うちの会社のサイトどのくらい英語おかしいですか?」と聞いてみてください、

どのくらいおかしいか?くらいでしたら、無料で拝見します!

コロナ騒ぎでのShelter in Place 3

渡は喘息も収まり、少し咳がのこるくらいで、元気になってきました。

そんな渡はすることもないので、公文を開始。大量にどんどんやっていってしまいます。

で、本日も、国語の勉強。「我が国」がよめない&わからないと聞きに来たので、簡単だよ!と、説明を開始した私。
「これは、わがくに と読むんだよ。自分の国のことだよ。ママの国は、日本。渡の国はどこ?」

と聞いたら、速攻で答えが返ってきた。
「ディズニーランド!」
そう来るか....orz

 

コロナ騒ぎでのShelter in Place 2

我が家の渡は、大丈夫ですか?とお友達も気にかけてくださっているので、ちょっとこのコロナ騒ぎの中、罹患者数がベイエリア一高い、私たちの住むサンタクラ郡の感じをちょこっと。

まずは、

「会社に出勤しないでね、家にいてね」というShelter in Placeが発令されました。

なにか禁止かというと、郡によって少しづつ違います。なので、発令されたら、すぐにサンタクララカウンティのサイトから、出されたOrderをチェックして、読み込みます。

うちのサンタクララカウンティ郡では、会社の方は、基本出勤はできませんが、うちの会社の場合は、

  1. 従業員の給料支払いのための出勤。
  2. リモートで仕事をする人たちのための仕事の指示。

は、大丈夫ということがわかりました。

レストランはやっていますが、お持ち帰りのみ。店内で食べることができません。

マクドナルドなどもドライブスルーのみです。

会社の近くにある葬儀屋さんは、基本扉は閉めていますが、

エッセンシャル(必須)な仕事なので、玄関先に電話番号が貼ってあって、24時間対応しますということでした。

時間がたつにつれ、暴動がおきるのではないか?と思われるようなグロッサリーストアーの混雑は減ってきて、列も減りつつあります。

他に毎日新しい指示がでて、人と話す時は、ソーシャルディスタンスを保て(1m80cm離れる)とか、あります。

経営していいところは、うちのカウンティでは、1軒の洗車屋さん、レストラン、アイスクリーム屋さん、グロッサリストアー、ドラッグストアー、ターゲットなどの量産店、DIYのお店のホームデポや、植木屋さんなどは開いています。

こんな感じですので、渡をつれて、1時間並ぶというのもできないのですので、買い物の列は、そうそうに諦めて、閉店の30分前に必要なものを買うという感じで行なっています。そうなると列もないし、レジもガラガラですし、ものも並べられていて、いつも通りに買い物ができますが、「卵、小麦粉」が売り切れです。

最初は日系スーパーに日本人がコメを買うために並んだそうですが、うちは白米がないと暮らせないという感じでもないですし、長粒米でピラフも好きですし。パスタも大丈夫です。深夜にいくと何らかのパスタは、売っています。さらに白米は中華スーパー、韓国スーパー日系スーパーにもあり、地元のスーパーにも小さい袋ならあるので、困りそうにはないので並ばずです。

ということで、ほとんど並んで買ったものはないですが、今になっても補充されないのは、卵と小麦粉です。トイレットペーパーは深夜に積んであったりするので、安心です。渡は今日くらいまで、喘息の咳がでてきましたが、街になんとなく元気がなくなるのと反比例して日々、元気になってきました。

さて、まだあと2週間はおこもり期間があります。どうすることやら。

 

コロナ騒ぎでのShelter in Place

Shelter in Place が出されて数日経過しております。

「今いる自宅で待機してください。お願い!」というもので、外にでても人もあまりいません。

エッセンシャル(必須)なビジネス以外は、シャットダウンです。

運動など、健康を持続するためものもは、O.K. グロッサリーストアー(スーパーや薬屋)は、開いている。レストランは開いているけど、店内飲食はダメ。お持ち帰りにしてね。

ということです。

自閉症の子供を持つ家庭にこの司令が出るとどうなるか?ということを周りの方達の例を元に書きたいなと思っているのですが、あまりに大変すぎて、手が震えてキーが打てないほどです。もう頭がまとまらない。

成人の自閉症がいる家族の人たちは、デイケアを開いてくれということで、サクラメント(州都)に嘆願しているグループもいます。

 

「甘えるな。みんな自分で我が子を見てるんだ」

というお声もあるかとは思うのですが、スケジュール変更が一番苦手な自閉症。ましてや先が見えないことは、もっと無理です。いままで積み重ねてきた訓練などが音を立てて崩れていく感じです。そうなんです。彼らは、もう大人。アメリカ人の大人の自閉症だと100kgを超える子、身長も180cmを超える人もざらにいます。その子たちが、ずっと家にいることで、不安になり突然パニックになって、叫んだり自分をたたいたり(自傷)したら、70歳、80歳のお母さん、お父さんはどのようにすればいいのでしょうか?

 買い物もままなりません。いつもの時間にいつものように通っているお店もいつものように入れるわけではりません。大行列です。

入店を待ってる間、「うーーー」とか、「あーー」とか、自分を落ち着かせるために発する言語は、言葉にならない人も多くいます。けど、かれら、彼女にだって、緊急事態の時に食べ物は必要だし、身の回りのもの(生理用品などの消耗品)は必要です。

そんなことがある中で、様々な自閉症の家族の困っていることというのは、入ってきたので、

ちょっと落ち着いたら、どうしたらいいのかな?なんていうことをまとめます。まだまだ我が家も大変ですが、我が家は、不安な部分はあるようですが、落ち着いてきているので、家ではなるべくのんびりと、日常が変わらないように公文の国語や英語、数学をやったりしています。

 

けど、外は、車は結構走っているし、みんなどこにいってどこに戻るんだろう?とも思いますが。わからないので、あまり気にしないことにしました。さて、我が家の渡の様子を明日から記載です。

昔、サンノゼマーキュリー新聞の一面に掲載された記事。

渡が小さい頃、報道写真家の活動をされている努さんという方が家にやってきた。

自閉症の取材をしたいので、写真を撮らして欲しいと。

いやー当時の渡は、棚煮物が入っていると、全て床に出さないと気がすまない。

なので、床の上は物だらけでした。けど、こんな自閉症の家族のことも、一人でも多くの人にお伝えしたほうが、少しでも社会で同じ自閉症を抱える人たちとその家族が生きやすくなるのではないか?と考え直して、二つ返事で取材を受けました。

 

www.bozphotoandstyles.com

ほぼほぼ一日中、カメラで自分の生活を撮られるというのは、すごいことだなと思いました。けど、多くの反響があり、地元紙のサンノゼマーキュリーのトップにもなって、努さんのおかげだと思いました。綺麗なお母さんで撮影が楽しいとかいうのでもないのに、(むしろ逆)大変な家に、毎日きてくださってありがとう!

 

この当時は、しんどいとか、辛いとか、言っている暇がなかったです。悩むというのは自分の時間がある人ができることだなーってこの頃は、真面目に思っていました(笑)。お隣の家に勝手に侵入して庭や、家の壁に水を撒いたりし、謝罪に言っている間に、その次の家の郵便ポストのメールを取ってくるとか。なぜなら、スヌーピーもやっていたし、この家のポストはスヌーピーと同じ、メールボックスだったから。そこへも謝罪に言ってるうちに帰ってきたら、家の中は小麦粉1パウンドばらまかれていました。なぜなら、テレビのなかの機関車トーマスは雪が好きで、雪が降ってたから..。これがだいたい10分かけずに起こる出来事で、毎日いろいろ起こってました。すごい体験しました。

けど、親として、ここまで育てられたのは、この当時私が言ったら社会から怒られたと思うけど、

「渡が悪いことをしているのではなくて、自閉症の症状がさせていてる」と思い直したことでした。なので、たとえどんな障がいをもっていても、渡には社会のルールをわかってもらわないといけないのだけど、同時に自閉症の症状を出さないようにするということもしないといけない。と考え直したら、当時の育児がやりやすくなりました。

なんだか、こんな写真も懐かしい。すごく伝わりやすく撮影してくださった努さんにも感謝、感謝でございます。