自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

いざ日本へ!(旅行の記録です)

香穂と渡のお供で日本に行くことになりました。

香穂は12月14日付で現在の会社Sony Pictures Animationを退社し、1月から子供のころからの憧れだった会社に入社いたします。ということで、身も心も軽く日本へ向かいます。お給料は年内がっつりでるそうです。

まずはロサンジェルス空港(LAX)でお姉ちゃんと待ち合わせ。

会えた!!

搭乗は係の方が、引率してくださいました。あまりに渡が興奮しているので、

「飛行機がお好きなんですね」と言われたので、

「いえ、ANAの飛行機がすきなんです。全ての飛行機の機種の写真を勉強机の周りの壁に貼ってあります」

と答えたら、渡がなんとか飛行機の話をしようとするのですが、機種ばかりいうので、地上のお世話をしてくださるANAの方も困りまくり。けど、しばらくしたら、戻ってこられて、なんと、上部の方からのご指示で、こんなプレゼントを頂いた。

ありがたい。大喜びです、

今回は、24日発だということで、渡は相当焦っています。なにに焦っているか?というと。24日発の飛行機に乗ると日本到着が25日の夕方! そうです。25日の朝がない....。12月25日の朝というのは、ツリーの下でプレゼントの開封をする日です。焦った渡は私に25日にサンタがこない、と必死でいうので

「大丈夫。私たちは空の上でサンタと会うんだよ。サンタがトナカイにそりを引っ張っているところに出会える。サンタと一緒に空を飛ぶんだから。」

と説明すると鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていた。さらに私が

「ママはロドルフから聞いたけど、今年は渡も一緒に飛ぶって聞いたから、赤い鼻は、さらに赤く、わかりやすくするって言ってたで。」

という言葉がとどめ。何も言わなくなった。けど、この話には、無理があるんじゃないの?と思った渡。それでもじーっと何時間も何時間も窓の外を見ておりました。

仏像のように動かず窓の外を見て、サンタとすれ違うのを待つ渡。その姿をみて、かわいそうだなぁとおもったのか、ぜひサンタに合わせたいともったのか、クルーの方があわてて手縫いで、サンタのブーツをタオルでつくってくださった。

中には、

こんなものがはいっていて、機長がサインまでくださっています。

さらに一人のクルーの方が、渡の胸にスタッフがつけるANAのリースをつけてくださって、渡、大興奮。

もうファーストクラスにのるより100万倍嬉しい渡です。

機内のかざりつけもこんな感じ

「サンタが来た!」「サンタがきた!」と興奮のまま成田到着。

もうすごいネ申対応のANA. 素晴らしい。

心配していた長いフライトも神対応のおかげで、成田につく頃には、超ハイ。

ホテルに到着しあらすぐに、おおきなお風呂に入りたいという渡の希望を叶えるため、大江戸温泉へ。

お腹がへっていたので、まずは食べ物。

壁には、福山雅治さんのポスターが。これみたら、ビール飲むわなと思い、ビール注文

定番の漬物とビール。あー幸せだ。

けど、ビールをうがいのコップへ入れるのはやめて欲しい。ビールは大ジョッキが正しい。渡もお姉ちゃんから図解入りで、大浴場の入り方をおしえてもらって、超ご機嫌。

ホテルに戻って1日終了です。

 

 

 

 

すごい本に会った!アメリカ南部の家庭料理は本当に美味しいという話

私は好き嫌いはあまりなく、アメリカのごはんもおいしいなーと思って食べます。ここ数年、疑問だったのは、「アメリカの南部の料理はおいしいんじゃないか?」ということ日本人の人から

「シリコンバレーはいいよねー。日本食もあるし。それにひきかえ、ルイジアナとか、テキサスのあたり行くと食べ物がね。胃にもたれる」

と言われておりました。たしかにテキサスバーベキューやマカロニチーズ、バファリーウィイング等々は、シリコンバレーでも食べれますが、食べてみるとやはりソースや作り方が雑で、添加物が多め?な気がしていました。さてさて、純粋に簡単に作れる丁寧なレシピはないものか?と思っていたら、見つけた。

 

アメリカ南部の家庭料理

アメリカ南部の家庭料理

 

 アメリカ南部とはどこかのか?どうしてものようなを食べるのか?文化や気候などを記載してあるので、わかりやすい。さらに調味料は日本語・英語表記はもちろんのこと、写真まで掲載してくれてあるので、買い足す時に目で覚えていて、簡単にグロッサリーで購入できます。

簡単に作れるものが多く、丁寧に書かれているので、ささっと作って夕飯にでますし、もちよりごはんや、飲み会ごはんでも困りません。南部料理は驚くほど日本の食卓に合います。作ってみると本当においしい。いままでレストランで食べていたのは、ソースがインスタントな感じだったりだったんだと確信を得ました。手作り感がなかったからあれ?と感じたということがわかりました。海外に住まれる方が、日本のラーメン食べたことがある!と思っていたけど、実は安物のインスタント麺ばかり食べていた....という感じに似ているのかも。南部料理万歳!手作りだと美味しいわー。

この本、速水もこみちさんが大賞をとられた年に、グルマン料理本大賞の準グランプリだったんですね。Kindle版もぜひ出して欲しいです。

先日行ったすごい会

先日、日本から来たお友達から、おみくじの入ったかわいいイノシシの置物をいただきました。あまりにかわいいので香穂にあげようか? と思ったのですが、仕事の関係で帰省がキャンセル。なので、私がおみくじを開けた。

「このおみくじに合う人はいい事ある....かも。今年1年、いい事にあうでしょう」

と書かれていた。

「えっ!今年ってあと16日もないよ。」と言っていたら、開発リーダーから、

「あの、それイノシシの置物なので、元旦に開けるのではないでしょうか?」

えっ?????そうだったの?あけちゃったよ.......。損した気分。あと16日以内にいい事なんてあるのかな?今年は、結構大変な年だったしなーと思う私。

ところが!きちんといい事は起こったのです。

 

先日、大好きなRidge Vineyardから連絡があり、Somm3 の上映会をするので、来ない?という招待がきました。あー。この映画ねー!これ見たいわー。ということで、Ridgeの大大ファンの開発リーダーもお誘いしての参加。私の察しだと、山のような人が見にきて、外で上映会するのかな?とおもいきや、なんと30名くらいが集まる超VIPの内輪の会。驚いた。あのモンテベロまで振舞われました。

 

あのテースティングの鬼のFread Dame. (フレッド・デーム) ワインを一口飲んだら、ぶどうの畑も年代も作ったところも当ててしまうというワインの世界のすごい人。この人と一緒に写真とっちゃったよ。

世界5代ワインメーカーといえば、このかた、Paul Draper. あのパリの対決で勝ち抜いたワインを作ったカリフォルニアのワインメーカーです。詳しくはこちらをクリック。→

パリスの審判 | リッジについて | リッジ・ヴィンヤーズ RIDGE VINEYARDS カリフォルニア・ワイン

 

このワインを作ったポール・ドレーパーです。夢見たい...。

開発リーダーの読みはすごくて、行く前から

「由美さん、この会、たぶんうちわの会ですので、Paulとゆっくり話せるかもですよ。」

と言って、自分だけ、「もう2度と作らない」とポールが宣言し、監修している2013年の Montebello Steep Terraces を持参して「サインしてもらう」と言ってました。

ほんとだ。すごい。サインしてもらって、いろいろ話せた。ポール曰く、

「これは40年後にすごく美味しいんだよ」

いや、ここで40年後生きている人はどれくらいいるんだ?リーダーは生きてるだろうが...。

すごい!私も持って来ればよかった。

この会、一生忘れないわ。こんなすごい会に出れた。映画はこちらです。


SOMM 3 Movie Review (Part 2), The Atlas of Taste & 2014 Bloom's Field Pinot Noir Domaine de la Cote

 

生きててよかった(笑)

 

香穂が会社を退職しました。

昨年度に香穂がSony Animation Studioに就職いたしましたが、本日、円満退職いたしました。在職中は本当にみなさん、優しくしてくださって、嫌なことが一つもなかったという職場だったそうです。力不足の娘を支えて、励まし、共に作り出すという仕事をやって毎日が楽しくてしかたがなかったそうです。

ただ、香穂は昔から挑戦したい分野があり、無事にそこへの試験にパスしました。その話も職場のみなさんに話したら、監督主催で会社で壮行会をしてくれるというありがたさ。

最終日の本日は抱えきれないくらいのプレゼント、サイン、絵、みなさんの連絡先etc...をいただき、みなさんから

「また絶対に一緒に働こうね!」「もどっておいでね!」等々という嬉しい言葉もいただいたそうです。

さて、来年1月から、新しい職場で香穂の挑戦の日々が待っています。頑張れ!渡もお姉ちゃんが転職することを理解していて、「頑張れ!頑張れ!」と何度も言いながら応援しています。楽しみな来年になりそうです。

自閉症の渡がクリスマスイブを飛行機内で過ごすとどうなるか?

クリスマスイブの夜は、機上の人となるであろう渡。クリスマスの朝がなくなり、サンタからのプレセントをもらえなくなる可能性があるので、越後屋の渡としては、前倒しでもらおうということを思いつき、交渉を試みた。 ちなみに、サンタの存在は信じてないけど、いないと言ったらプレゼントがなくなる可能性が大なので、毎年いるということにしているようだ。越後屋の交渉、スタート!!!

 

越後屋渡:「クリスマスプレゼントがもらえない」
私:「大丈夫、イブは、空でサンタのソリと並行に飛ぶから。機内の窓からサンタクロースが飛んでいるのが見えるで」


完全に斜め上をいく回答に、鳩が豆鉄砲を食らった顔になり、目はまんまる。驚いて、しばし沈黙....。けど、越後屋渡の交渉はこれでは成立しないと思い出した模様。そうそう!前倒しのプレゼントの交渉だ!


渡:「暗いから、見えない」
私:「だから、言うてるやん。トナカイのルドルフの鼻は赤いから、わかるって。今年は渡も空を飛ぶから、わかるように、むちゃくちゃ真っ赤にして明るくするって言ってたで。聞いてきたもん。」
渡「......。」....マジで?.....

 

という顔。そこ、「そりゃないわ。」と突っ込むところだわ。嘘だとは思うけど、なんとなく、本当に聞こえてしまったらしい。まだまだ大阪出身者にネゴシエーションは、無理やな。しっかり精進しいやぁ。

開発リーダーの幸せな日

開発リーダーが、かわいい女の子たちからマグカップを頂きました。

すごく喜んでいて、会社にもってきては、朝から、

「このコップって僕に似てますよね。自分でも思います!」

といってずっと眺めている。あまりによろこんでいるので、

「コーヒーいれようか?」
と聞いたら、今日は使わないらしい。そんなに嬉しいんだ!!!よかったねーと話していたら、
「ところで、これって何の動物だろう?」といって、私が「羊じゃないの?」といったら、なんか違う気がするといって、ググりはじめた、みつけたのが、これ、
「アルパカ」*1
リーダー曰く、
「絶対これですよ。この平和そうな目。僕にそっくりです」

とまた喜んでいる。たしかに、この平和主義はリーダーに似ている。

クリスマス前にいいことあってよかったね。良い年末だわー。よかった、よかった!

*1:今年の流行りはリマなので、リマじゃないのか?というご指摘も入りました!どちらなんでしょう?

越後屋渡の財布の紐がゆるくなる時

渡が、クリスマスプレゼントをお姉ちゃんにあげたい、あげたいとしつこくいうので、
「予算はいくら?」と聞いたら、『お姉ちゃん命』の渡の回答は、
「$200」
いつもは財布の紐が固い越後屋渡のあまりの気前の良さに驚いて、
「それは高いんじゃないの?ママに半分、お姉ちゃんに半分にしたら?」
と越後屋渡からの分け前をハネてみようと交渉してみた。そしたら、
「ママはサンタクロースに言う」と言われて、紙を渡され、「ノースポールに送れ」と言われた。子供を産んで育ててもお返しはこんなもん。究極のボランティアである自閉症の子育て(笑)けど、男の子って好きだとなると、お金に糸目をつけないんだな。世間で優しいお姉ちゃんがお酒を注いでくれるお店が儲かる理由がちょっとわかった。

ちらし寿司

大阪のちらし寿司をつくったので、お友達のお子さんにプレゼント。私の作る散らし寿司は11種の具が入って、なま物が入りません。日本で片道の新幹線に乗ってる間、必死で3つのお弁当を食べて、綺麗にして持ち帰りました。

こうすると野菜嫌いなお野菜も食べてくれるそうで、嬉しい限り。ミッション終了でございます。

 

先日起こったカリフォルニアの大火災。わかりやすい記事がでました。

先日起ったカリフォルニアの大火災。取材に行かれた記者の方の記事でございます。現地の人たちの気持ちがわかる記事でした。この下のリンクです。
https://toyokeizai.net/articles/-/252341

最初、このマリブ近辺(ロサンジェルス空港から30分北西くらいのところ)での火事がおき、その頃はわたしはロサンジェルスに住む娘の家に向かっておりました。最初の火事の現場は我が家から、500kmほど南で、娘の出身大学のあるマリブという地域で、多くの家が燃えているという話でした。娘は、出身校で働いている同期生などもいるので、ずっと友達と連絡をとっていましたが、まだ火災の初期の頃でも大学からみた火災の煙は、異常だった模様。101号という高速道路を下って行く時に、遠くに地平線のようにまっすぐな火の線がどんどんと家を巻き込んで下って行くのが見えました。そのまま南に下り、週末だったので、私たちは娘を車に乗せて、さらに南へ向かいディズニーランドに滞在しておりました。
この大変な火事が起こっている最中に、わたしは自宅に戻りましたが、そのころには、火災も少しおちつおいてきておりました。

すると今度は我が家から北300kmほどにある場所で、「キャンプファイヤー」と名付けられた大規模火災がおこりました。東京の23区の広さが丸ごと燃えたました。行方不明者がいまだに1000人弱ほどいるという大火災です。
我が家は喘息持ちの渡にも300kmも離れたキャンプファイヤーの火事の煙の影響があり、息ができなくなってきた渡は、どんどん顔が土色になってきて、あわてて渡と一緒に南のほうに逃げたのでした。
日本でもニュースなどでずっと流れてたというのですが、私たちが避難している間でも、日本からのメールには、
「障害者向けのアプリのレビューを至急おねがします」などのメールが入り、
「いや、いま、息子が危ない状況で、アプリの評価を頼まれても..」という状態でした。このことから、日本での海外で起こっている緊急事態の報道の下手くそさを知ることになりました。東日本大震災起こっている最中に被災者にアプリの評価を頼む人がいないのと同じですね。
カリフォルニア州というのは、日本がすっぽり入ってしまうくらいの広さです。なので、カリフォルニアの火災と報道するだけでは、わかりにくいのです。影響があった地域は被災地から、どれくらいはなれていて、それは、日本で示すとどれくらいの距離なのか?名古屋ー東京間なのか?大阪ー東京間なのか?のように、どこと同じくらいの距離なのか?どれだけの影響があるか?というのをきちんと地図や数値、体感としてどれくらいなのかを示し、ニュースを見ている人たちが自分たちの体験や知識から理解できるように報道すべきなのですが、ただただ被害に合った人たちにおきまりのインタビューをして、燃えてしまった家を写すばかりでは、本当の情報というのがとどいていないと思いました。ニュースを見ている人たちが、火事はどこまでの広さで、どこに住む人たちに影響がおき、どのくらいの人たちの生活に困難があるのか?必要なことな何なのか?をしっかりと理解できる報道をしているニュースがどれだけあったのかな?と思います。
そんな意味でもこの記事は、何を持って逃げるべきか、(←薬と身分証明書のみ)なにを学ぶのか(←火の速さは、時速112km。車で逃げても追いつかれる速さ)大変わかりやすかったです。マリブに住む人たちもわたしと同じジレンマをもっていたのですね。情報の少なさいにいらだったのです。緊急事態の時のわかりやすい報道ということに、もっと工夫がされてもいいのかなーと思いました。

お友達とお祝いした感謝祭当日

さて感謝祭当日でございます。お友達とターキーのテーブルを囲むことになりました。渡も参加。出番を待つ9kg もあるターキー。

伝統的なマカロニチーズや三度豆、マッシュポテトや、焼き野菜の数々。

本日の主役。鎮座するターキー

圧巻....。

特別なワインもガンガンあいて、素晴らしい1日でした。

みなさま、ありがとうございます!