自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

カリフォルニア州メンドシーノの山火事はまだまだおさまらず...。

先月の27日から燃えているMendocinoの火事ですが、まだ燃えています。7割がコントルールできるようになったというか、それぐらいおさまったそうです。けどまだ煙がこちらにきているので、目はしょぼしょぼ。渡はもう喉がイガイガするらしいです。

早く収まってほしい..。270km離れたシリコンバレーでこれだったら、現地に近い人たちはもっと大変なんだろうと思うと胸が痛みます。早く収まってほしいです。

色々なことができないと言われ続けた渡の日曜日

さて日曜日です。渡は朝6時には起きて、3匹の猫のお手洗いを綺麗にし、水を綺麗に変えて餌をやり、えさのいれものも食べ終わったら、すぐに綺麗にあらって光らせるという徹底ぶり。猫の餌のいれものが汚いまま数分以上置かれたことはありません。猫たちも100%渡に世話をされて生きていることはわかってりいるので、すごくリスペクトしております。なんというか、猫たちも渡の障害はある程度理解していて、わがままなことはいわないし、渡注意されたらそれなりに反省まではいかなくても、やめるみたな。一目置いてます....みたいな雰囲気が猫たちから出てて面白い。

で、日曜日に、なぜこれだけ渡が早くおきるか?というと、猫の世話のためではなくて、数学のお勉強の日です。

渡の場合、普通の人が3回やったら理解して覚えるところを、重度の知的障害もあるので、100回くらい説明して数えられないくらいの練習問題を解くと5割の理解になります。なかなか覚えられません。さらにまた50回くらい説明してできるようになったら、7割か8割の打率になります。そうなると自力で解き、考えて、やっとむかえる初めての回答率100%です。けど、なんと数週間ですぐに忘れる...。なので、間を開けず山のように解きまくると、間違わなくなるわけです。反射にしてしまうわけですね。まぁ、誰でもそこまでやればできそうな気がするけど...。じゃ、挫けるか?というとそんなことはまったくなく、朝の6時におきて数学数学!と 大変嬉しそうです。数学やりたくないと言ったことは一度もないです。「数学したいから早起きって変態やな」と思う私。英語はお姉ちゃんがいなくなって、やりたくないといったことはあります。母の発音が嫌いらしい。英語はカリフォルニア訛りが好きらしい。さらにお姉ちゃんが自立して、いなくなったことを認めないといけない...。悲しすぎる...。まぁ、母は、「朝から眠い....。」と思ってこんな渡を見ておりました。なので、数学の勉強時間というのは、普通のひとより、はるかに多いわけです。完全な努力によって数学解けるという感じです。サバンみたいなすごい能力もゼロでないどころか、マイナスです。けどマイナスとマイナスかけたらプラスになるので、数学やりまくる感じでしょう。

 

今回の渡の物忘れでもめたのは、三次関数の最大値、最小値。Cubic Functionですね。高校数学Ⅱくらいのレベルかなー、よくわからないけど。

いやこれ、渡は、高校の時に学んで理解し、大学数学の時にはバリバリすらすら解いていたじゃん...。なんで今になって??やはり自閉症だからか????と思い、リーダーには、

自閉症だからさ、忘れてできないんだよ...。 しょうがないよ。障がいあるんだからさ。かわいそうだよ。できないもんは、できないって。

と話してみましたが、

いや、自閉症だったら、一度がっつり取得したことは、なにかのきっかけでわりとすぐに思い出してくれますが、渡君の場合、真面目に自閉症してないだけです。自閉症というのさえも真面目にやってないです。

リーダーも少しご機嫌が悪い。まじな顔で言っている。なんか真面目に話されて、爆笑してしまう私。そうなのかな?真面目に自閉症してない...。がっつり取得しているくせに、さらに、怠けてるわけですね。こういうところは私に似たのか?渡にできないっていう言葉はつかっちゃいけないのかも。私のように障害児の親になると、私はどうしてもすぐに

いやー、それはうちの子はできません。

と言ってしまうけど、これ、母の私は言ってはいけない禁止用語にしたらおもしろいかもしれないな...とか自分で思ってしまった。

私は教えられませんでしたが、あなただったら教えられると思います。頑張ってください!

と周りに振ってみたい。300人の違う教え方の人がでてきたら、一人くらいは渡が理解する教え方で教える人が出てくるかも...。うちの渡が開発リーダーからの数学はしっかりと理解するように。いろんな自閉症の人が学べるちゃんすがあるといいなぁと思いながら見ておりました。

 

最後はリーダーから「サボっていることと、グラフを書くのがイヤイヤ病」をがっつり見抜かれ、

真面目に解かないんだったら、もうやめるよ。

の一言でビビりまくる渡。のらりくらりと逃げていましたが、数時間したら解き始めた。
やっぱり。渡は微細運動が弱いので、手書きグラフが苦手です。それを書きたくないから、サボってたわけだ。確かに大学の時はグラフをマックをつかってマウスで書いて提出でした。微細運動の苦手さは関係ないので、誰よりも早く解いていたのだわ。今は、くもんの宿題で、鉛筆で紙に書く方式なので、グラフの線が綺麗にかけない渡は、汚いグラフが嫌で最初から放棄。

開発リーダーに見抜かれた渡。けど母は

できない。

とすぐに思い込んでしまう。実は母の私が渡の足は私がひっぱっていたかも。朝、リーダーにお願いしてやめさせていたら、渡は今日は数学ができなかったしなー。母、学ぶわー。

けど、渡も開発リーダー相手に、ごまかしてグラフかくのをやめようとしたわけ?見抜かれるにきまってるよー。ある意味、大物だわ。

お仕事の話とパソロブレスのワインについて

ここ1年くらい会社のほうでは、デジタルマーケティングの勉強会や講習会をしてくださいという依頼が多く、大忙しの私と開発リーダーとうちの従業員の方達。会話支援アプリのVoice4uは、

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現在120カ国で愛用していただいているのですが、これらは、デジタルマーケティングあってこそでございます。日本もやっと本格的に取り入れる会社が多くなってきたのかな?と感じております。

 

そんなてんてこ舞いの私たち(従業員の方達も含み)の楽しみといえば、ワインでございます。私は10年以上前からPaso Robles(サンフランシスコとロサジェルスのちょうど中間地点くらいにある街)というワインの産地のワインからデビューしているので、この辺りのワインは、相当飲み込んで(笑)おります。最初のうちは、とんでもワイン....みたいなのが結構ありましたが、さすがに10年くらいたってくると生き残って行くワイーナリーはそれなりのところも結構でてきています。美味しいところも随分増えました。

NAPAより簡単に試飲できますし。(NAPAの試飲は高すぎる..あれ、試飲って言わない。きちんとした飲み屋で頼むのより高いところもあるし。)Tasting feeもまだまだ安いところが多くあります。さらに、割とフルボディーなので、私のような飲み助には、飲みすぎなくて非常にいい。そんな私が最近みつけたすごいワイーナリー。

白ワインを専門に作るところで、パソロブレスでは珍しいところですが、ワインの専門新聞みたいなので、騒がれていました。ずーっと気いなっていたのですが、もういたってもいられなくなって、日帰りで行ってまいりました。Paso Roblesで、白ワインのみで勝負に出るってすごく強気だと思う。

ここでございます。

他のワイーナリーのワインメーカーの方とも飲みながら話していたのですが、ここのワイン、すごい。味の層がきっちりあります。香りも芳醇で、飲んだ時の丸まり方もすごい。飲み終わったグラスにも匂いが残ります。いやーいいワインに出会いました。1本が$45と少々お高め。けど、ワインメーカーの方とは、80ドルでくらいかと思ったと話しておりました。

で、今回笑ったことは一つ。

私たちの試飲にはここのオーナーのDave McGeeが立ち会ってくださったのですが、とにかく話し方とか、言い回しとか、開発リーダーにそっくり。話しているうちに、こっそりと開発リーダーに

スタンフォード大学卒かもよ。航空宇宙工学かもよー。(←開発リーダーはスタンフォード大学で航空宇宙工学と機械工学の博士号を取得しております)

と話しておりました。けど、

いや、ゆみさん、航空宇宙工学って、個人ではそんなにお金にならないので、みんなあんまり学びたがらないですよ。たぶん、化学じゃないですか?

と、笑っていました。航空宇宙で学位とった人ってこちらではなんだか、すごく照れるんだよね。けど、Daveの話を聞けば聞くほど、話し方とか話の持って行きかたとかリーダーそっくり....。ワイーナリーをOpenする前に雇われて仕事していた頃のお話もでましたが、全く違う仕事で、シリコンバレーで働いてらっしゃった方でした。近所...。どうも大学もそのあたり..ということだったので、もう気になってきたリーダー。試飲が終わってから

もしかしてスタンフォード大学?航空宇宙工学?

と聞いたら、すごく照れながら

そうなんだ。

ほらぁぁーーー!!やっぱり...。どうも学部がそうだった模様。

僕も大学院から入って博士号とったんだ..。

と二人とも照れくさそう。なぜだか、わからないけど、航空宇宙工学の人って、自分の学部をいう時に照れくさそうにする人が多い。たぶん一般の人には、何を勉強したか?がわかりにくいからだと思う。それで世の中のどこに役にたっているのか?というような問いが多いからじゃないかと思うのだけど...。こちらで出身大学の話をする時は、必ず「どのようなことを大学で学んだか?」ということで話がもりあがるので、航空宇宙工学は一般の人と盛り上がりにくい分野だからだと思う。お互いにすごく嬉しそうにしておりました。私はリーダーがワインをつくるとなるとこういう人になる!という感じで見ていたので、非常に面白かった。

こんな理論的な人がワインを作るとどうなるか?こちらで試飲くださいませ。

Tasting feeは$15 とPaso Roblesにしてはちょっと割高ですが、1本買えば、試飲代金はらう必要がないので、良心的。予約が必要ですので、行かれる場合は、必ずネットから予約してください。→http://monochromewines.com/visit/

 

まだまだ他にもパソロブレスには、おすすめワイーナリーがあるのですが、ここであげてもニーズはないだろうと思うので、この辺りで止めておきます...。もしもっとおすすめを聞きたいというリクエストがあれば、後日書きます..。

 

カリフォルニア州観測始まって以来の大規模火災

カリフォルニアは観測史上始まって以来の大規模火災が起こっています。

火災が起こっている場所はこの辺り。

多くの箇所で火災が起こっています。

問題は、北のほうで起こっている Mendocino の火事です。7月27日から燃え始めました。湖の北側が焼けています。

157件もの家が焼けていて、多くの方がいまだ避難生活を余儀なくされておられるます。

私たちの家からMendocinoは、270kmくらい離れています。日本だとだいたい、東京から浜名湖あたり(愛知と静岡の県境です)の距離です。

広さでいうと335,647エーカーが燃えているわけですが、エーカーではわかりにくいので、関西の人にはわかりやすく表現すると、阪神甲子園球場が、35,283個分燃えました。本当に現地の方々の恐怖を思うと心が痛みます。早く鎮火いたしますように。

隣接する州の消防士さんたちも消火の応援にかけつけてくれているようです。私たちもディズニーランドからのかえり、サンディエゴの消防士さんが消火活動に参加するために、移動している最中だという団体に会いました。

 

さて、270kmはなれていると私たちの住むシリコンバレーには、なんの影響もないのか?というと、とんでもございません。煙がながれてきていて、すごく空気の質が変わります。

いつも見えている近くの山々は霞んでおりますし、屋外では、激しい運動ができないですし、うちの息子のように重度の喘息持ちには、辛いこと、辛いこと...。ずっと痰をきりたいような咳をします。マスクが苦手なのでいくらわたしても無意識のうちに取ってしまう。

風向きが変わってしまうとこの数値がオレンジの注意地帯にはいり、もっと空気ガチ汚れると、もう渡はゼーゼーです。赤に入ったら、海辺に避難かな?と考えております。ざっーっと雨が降ってくれればいいのですが、その気配もなく...。けど、雨が降ってほしいと願ってしまう私です。

 

 

 

キッチンできて来た!

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さて、キッチンができてきました。

こんな感じです。

引き出し、棚等々、いろいろ変わって使いやすくなってきました。

あとは棚のペイントと、食洗機の取り付けです。来週かなー全部終わるの。とにかく料理はできるようになったので、ほっとしている私です。

 

 

キッチンがつかえないので、喜ぶ渡

キッチンが工事のために使えません。けど、毎朝5時半におきて、プールに行く私たち。朝ご飯がこういうところになっております。

渡は大喜びのマックの朝ごはん。たしかに私も、子供の頃好きだったけど、やっぱり渡の好きなのね。

明日には、キッチン使えそうなので、よしとすることにします。

どら焼きについての理系の人の反応

開発リーダーが、三笠山(どらやき)をいただいた。

ものすごく美味しかったらしく、一個食べてはこれは、すごい。これは美味しいと言っていた。

今朝、リーダーが会社にやってきて

あっ!どら焼きが一つ減っている!! どうしたんだろう?うちの従業員の人で、食べる人はいないし...。お掃除の人が食べたのかな?お掃除の人は、お腹がへっていたのだろうか?やっぱり、お掃除してくださる人たちにも、夜食を用意したほうがいいのかな?

といろいろ言い始めた。そんなおいしいもんを無断でこっそり夜中に食べるのは、私以外いないよ。

 

さて、キッチンのリノベーションです。

きのう遅くディズニーランドから帰ってきたのですが、今朝は早くからキッチンのリノベーションが始まりました。キッチンが解体されました。

解体に一番時間がかかるので、ここで半分終わった感じじゃないかな?とおもいつつ。当分水回りは使えないので、どうしようかなーと思う私。

 

引き続き Disneylandで遊びまくる私たち

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さて、ディズニーランドです。朝からダンボに乗り、

ミッキーに会い、

大興奮の渡。

なんと大好きなアリスまで見つけた。渡、大喜び。けど、これがお姉ちゃんの怒りを買うことになる.....。

アリスには、マッドハッターが付いてくる。

渡は男性キャラクターには興味がないのマッドハッターはガン無視。ところがこのペアはマッドハッターがうるさいほど話してアリスは微笑むというのが定番。渡は話しかけてくるマッドハッターには、なにも返事しない。これがお姉ちゃんに怒られるもとに。というのも、きのうアナとエルサの時は、三人で仲良く話せたというのに、今は話せないというのはありえない。失礼だ!ということで怒られておりました。いやーそれは本当にそうだ。

渡は、今度からそういうことはしないと言っておりましたが、忘れるだろうなー。本能なんだろうなーと思い....これから数回は怒られる場面が出てきそう。

ビックサンダーマウンテンにも乗ったので、ディズニーランドを後にします。さて、お姉ちゃんと別れるのですが、渡は次にいつ会えるかと必死で聞いて、11月くらいかな?と言われて、ほっとしておりました。

さて!シリコンバレーに戻らねば..。ところが、南北に走る5号という高速道路にのって通過する町は、ずっと39度か41度を推移し、もう車の窓が熱くなって、冷房をかけまくっているのに、肌は日焼けで暑くなるという感じでした。いや、冷房入れても皮膚が痛い。日焼け止め大量に何度も塗ってもダメみたいな感じでした。

夜は渡のたっての願いで、インアウトバーガー。

あー。美味しかった。さて、明日から台所のリノベーションが始まります!台所の棚のものを全て出さねば...。

 

 

 

 

 

Voice4uのサポートページといざディズニーランドへ

会話支援アプリVoice4uのお話です。Voice4uにはサポートページがありますので、ぜひみなさま訪れて見てくださいませ。最近アップデートもしましたので、新しい情報なども載っておりますこちらをクリック↓

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さて、ロサンジェルス旅行の話の続きです。今朝は早朝からおきてディズニーランドへ。まずはカリフォルニアアドベンチャーから制覇。

ディズニーの黒歴史の黒うさぎのオズワルド発見!!速攻で記念撮影。

今回、面白かったのは、このアナと雪の女王

渡は、AACを使って1対1で会話はなんとか可能ですが、どうしてもダメなのは、3人以上になって、同じ話題で均等に話すということ。

たとえば、三人での会話は、同時に同じ人が違う質問をしてくるので、それに返さないといけません。質問に対して一人の方にしか答えられないというのはダメだし。

前回、アナとエルサにあった時に、この好きな二人から質問ぜめに合い、うまく答えられず、落ち込んだ渡。通っている言語療法の先生にもお話しましたが、彼女も昔からそのことには、気がついていて、ここ数ヶ月は、グループセラピーに変えてもらって複数人で話しています。

このかいあってか、なんと渡が3人でVoice4uをつかって、話題を一つにして話し合っていた。すごー。空いていたせいもあって、アナもエルサも話す、話す。長く渡の会話に付き合ってくださいました。渡、大成功。

さらに、ピクサーフェストのポスターたち。

ピクサーの花火も見て、大満足でホテルに戻ります。

ここで途中で買った野菜たちが大活躍。マンゴをむき、とうもろこしを電子レンジで茹でて、

切ってきたスイカとメロンをいただいております。購入時には、屋台では、「とうもろこしは1台の車で15本までしか購入できません」と何枚も看板があっただけあり、むちゃくちゃおいしい。昔は、シリコンバレーも個人経営の八百屋さんがいろいろあって、娘はこういう新鮮な野菜を食べてそだったんだけど。
娘も「ディズニーランドの食べ物は脂っこいし、野菜はあまり新鮮じゃないし、お菓子は脂っこいものばかりだし..。こういうの食べれるっていいねー。わー!スイカも甘いわー。とうもろこしすっごい甘い!!」とか、いろいろ喜んで感想を言っていたのですが、ゴミ箱を見た娘の感想が笑った。
「わー、ゴミ箱の中がすごい自然だらけ... 。」

確かにな...。

母は戦利品とともに、Coorsをいただきました。

けど、Coorsはやっぱり水。地ビール飲みたい...。