自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

渡のプログラムの人たちに話したこと

渡のプログララムが新しくなって、早1ヶ月がたちました。時間的に今まで通り、午前中はボランティアをし、午後から夜遅くまで仕事をするという生活です。ただ、ボランティアは、2ヶ月前までは、朝6時前には起きて出ておりましたが、時間が少し変更になりました。

渡の希望は2つ。

1.今まで通り、飢餓撲滅のボランティアをできること

2.新しいボランティアをしたい。オフィスなどで使われるもので、必要なくなったものなどをNPOの活動にまわすようなボランティア活動に参加したい。

が彼の希望でした。今以上に、まだボランティアするんかい!と思ったけれど、したいということは自分でしてみる、そのことに対しては、母は応援するよ、というのが我が家のどちらの子供にも共通するスタンツなので、どうにかしないとなーと考えておりました。困っていると、どうもこの2つに連れて行ってくれるプログラムがあるということを友達が教えてくれた!友達、万歳!!

ということで、このプログラムに入れたわけですが、送り迎え付きでボランティアできるために、渡は今までより1時間長く眠れることになりました。7時に起きれば間に合うようになり、夜遅くまで働く渡には、ちょっと安心なプログラム。

けど、ボランティアの場所が変わりました。なので、上司の方も変わります。もう一つのステーショナリーなどを大事にするためにリサイクルするプログラムのほうも、もちろん初めての上司になります。

さてさて、一気にボスが変わった渡。

なので、仲介役の連れて行ってくださる方に、お願いをしました。

1.渡は常に忙しく働いていると、うまく行きます。

2.渡への指示は的確に。コンピューターに入力するように、オーガナイズして伝えてください。

通い始めて数日。レポートが来た。ふらふらと歩き始める渡。スタッフや介護の方達は、

「お母さんが言っている忙しく働かせる。」という意味が、「忙しくふらふらと歩かせることかしら?」と思ったらしい。そりゃそうだろう。会話もできないし、注意しても注意してくださってる方の顔をしっかりと見ないから通じているのかどうかもわからないし、浮遊している人間がすぐに集中して働くと思えないからです。

オーガナイズする前の渡の労働風景の写真がおくられてきました。働いているよということで、写真をくださいましたが、働いてる最中にカメラを見てポーズをとっている....。あかん、これ...。集中してない証拠です。まだまだだなーと思っておりました。

再度、お願いです。

違います。渡には、指示を数値で的確に伝え、伝わらない場合は箇条書きにして、労働環境をオーガナイズさえすれば、いくらでもみんなと同じように、それ以上に働きます。浮遊させないでください。

とお願いしてみました。そしたら、すぐにお仕事をオーガナイズして、仕事の順番を決めてくださいました。そのあとの写真。

カメラを全く見ずに集中しております。そうです!これ、これ。

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どんどんやって頂きましょう。

これには、スタッフの皆さんも付き添いで行ってくださったからも、超驚かれた模様。

ということで、

なんだ。渡ってはっきりと指示したら、いくらでも働くんじゃない!

となり、渡の取り扱い方がわかると、みんながどんどん渡に仕事を言います。仕事言われると嬉しい渡は、どんどんサボらず懸命に働きます。

この甲斐あって、いまでは、スタッフの人も付き添いで行ってくださったかたもみんなから、「渡、渡」と可愛がられて素晴らしくいい人間関係が築けているよ、との報告をうけました。

コンピューターに入力するように、的確に指示するって大事ですねー。Google検索で、「それをこちらに」と検索する人がいないのと同じですね。

とりあえず、1ヶ月目で順調に全てがすべりだしました。母としては、ほっする瞬間です。あー。よかった。