自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

理系の人の周りに聞こえない声について

開発リーダーは、仕事に集中しすぎると、コンピューターの画面を見たまま、後ろにいる人に話しかけたり、私たちが何か聞いてもこちらを振り向かないで小さい声で返事するので何を言っているのか?が、解りません。

香穂も声をかけてみたのですが、彼女も同じ感想で、「やはりコンピューターに集中している時は、聞こえにくい。」との事。複数同じ意見がいるので、これは問題だなと思い、注意してみる事にしました。

リーダーさぁ。人と話す時にさ。必ず画面から顔を離して、人の顔を見て話してくれないかなぁ....。もともと私みたいに声が大きくないから、聞こえにくいんだよね。会話が成立しないんだ。

リーダーは、きょとん。とした顔をしていますが、声が小さい事は前も注意された事があるらしく、ちょっと首を傾げている。ふふ、少し反省したか...。けど、それから、

おかしいなぁ.....。

と言うのです。えっ?そこって、

ごめんなさい。今後気をつけます。

じゃないのかな?と思う私。もしかしてこんな話も通じてなかったりする?なんか、私の言い方に数値が入ってないのでダメなのかな?と思い、まずは、会話を続けるために質問。

ねぇ。今の「おかしいな。」と言った言葉の主語はなに?「僕」ではないの?

と聞くと、ちょっと首をかしげたまま、

いえ、先ほどのおかしいなという言葉の意味は、空気の密度と弾性がおかしいということです。音の伝達って空気の密度と弾性が関係するので、だから...

いや、もういいです....。ただ、画面から、顔を離して返事してくれれば、空気の密度と弾性の話をしなくても、声は聞こえます。

相変わらずなリーダーです。