自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

自閉症の渡の人生最後になるであろうIEP

渡は義務教育をあと1年残すところになりました。今は義務教育として、職業訓練がIEPの対象になります。この最後のIEPが来月にあります。母である私は、その準備のスタートを切り始めました。毎年死ぬほど忙しいIEP前ですが(普段は半年前から準備を始める)今年は1ヶ月前から準備です。

IEPとは、義務教育の間、1年ごとに障害児の息子の指針を決めるものです。ここで決まったことは、大人たちチームが息子に誓う法律のようなもので、チームの中で著しく守らない人がいる場合は、法律で訴えられたり職を失ったりのケースもでてきたりする。母親が一番権限があると言われるけど現実問題は、母の思いと担任の先生との相性や IEPチームのやる気が影響してきます。今年は、いい先生に恵まれているので、非常に進みがいい。上手くいく理由は担任の先生が、

あなたの子供は、自閉症なんだから、できない。

などということは絶対にいわないこと。

やって、みよう!

といつも言う。出来ないという大人たちを渡のまわりに置くのは伸びが悪くなる原因になる。

渡もロボットではないので、できないこともあったりします。けど、試してみた分、必ず得るものが山のようにあるんですよね。

私が気がつかなかなかった、もっとすごい可能性がわかったりとか。意外に、健常の同級生のお友達と普通に話せたりとか…。健常のクラスで学ぶのが難しい学科があることと、お友達になるや会話することは別ですね。

さらに、息子の応援をしてくださる力強い方達が見つかったりとか。あげればキリがありませんが、やれば得るものがあることだけは、確かなんですよね。「できない」と口に出して言うことはその全てを捨ててしまうことなんだなーと最近の渡をみていて、強く思う。

さて、1ヶ月。ゴールも見えてきてる。渡、みんなで一緒に走り出そうね!みんな応援してるからね。