自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

クリスマスパーティに参加する私とまったく違う日常を送る娘

仕事の関係で大きめなホテルでのクリスマスパーティに呼ばれました。毎年、ドレスですが、今年は、着物にしました。

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いろいろな人たちと話していたのですが、帰りがけに飲んでいたら、突然白人の方が

"Are you Japanese?"

と聞かれるので、やっぱ着物だと日本人ってわかるんだなー。と感動して

"Yes, I am"

と答えたら、一点の曇りもない、完璧なアクセントで

凄く綺麗ですね。素晴らしいです。こんなに綺麗な着物は、めったに見れないですし...云々かんぬん....

と私よりはるかに綺麗な標準語で、ガンガン話された。目をつむって聞くと完璧な日本人。英語を話す他の国の人というのは、結構いるのだけど、アメリカのホテルのロビーでガンガン、完璧な日本語を話されるとやはり驚く。たぶん、娘がちょっとアジア人がめずらしいアメリカの地域に行って、ガンガン普通にカリフォルニア訛りの英語を話したら、ものすごく驚かれるのに似てるかも。

そんなこんなでお話していたら、娘からメッセが入った。

現在、期末試験中の娘。地獄の数週間が続いています。今日は夜9時に帰宅しているはずなのに、夜の8時に連絡。なにかとおもいきや、下校の電車が停電。何時に動きだすかわからないと。車内泊とかになったら、日本のように安全ではないので、すぐに家にもどって着替えて、迎えに行かねばと焦る母。ところが新たにメッセージが来た。

停電の原因は、一つ前を走ってる電車が乗用車と激突したらしい。しばらくするとゆっくりだけど動き出し、その事故をおこした状態のま横を娘が乗る電車がゆっくりと通ったらしい。

車は大破。大きさは半分になっていて、電車は無傷。車内放送が入り、

運転手は緊急で救急車で病院に運ばれたので、安心して!

と言ったらしい。そんな車を見せられて救急車で病院って聞かされたら、誰でも余計安心できないだろう・・という娘の弁。それ怖すぎるよ...。

結局は事故が起こったあたりだけ徐行運転で走って、しばらくしたら普通に近い速度になったそう。ダイヤが正常にもどりつつあるのかも。けど、やっぱり1時間遅れで到着。そこから自分で運転して、家にもどって、ご飯を食べてました。

娘の横で着替えていた私に、娘からの質問。

ねぇ、今日の事故さ。すごいんだよ、車は大破なのに、電車は本当になんの傷もないの。なんでだろう?

というので、教えてあげた。

あなたが毎日乗ってる電車は日本の「富士車両」が作ってるからだよ。

という回答に非常に納得した模様。パーティに出るわたしと期末試験のさなかに事故に巻き込まれる娘と。なかなか違う人生を送る私と娘でした。