自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

自閉症の息子だって人様の役にたちたいという件

最近、息子をみてて特に強く思う事。自閉症で、知的障害もある息子ですが、困っている時に助けていただければ嬉しいし、逆に彼が他の方を助ける事が出来れば、すごく嬉しいということです。息子だってできる小さなお手伝いがあります。たとえば、お店に入る時にドアを押さえる事。おばーちゃんをみたら、荷物を持ってあげる事。席を変わってあげる事。困っている人がいたら、大丈夫ですか?と声をかけてあげること(←これは何か手伝えなくても、息子が声をかける事によって、他の人が気がつくでしょう。)

開発リーダーのお手伝いで数をカウントしたり、書類を並べ替えたり整理したりして、お礼をいわれると非常に機嫌がいい。そういうのを見ていると、母親である私自身や息子の周りで息子の成長に携わる人たちっていうのは、どうしても「息子が助けてもらう事に必死になってしまう」という固定観念があるのでは?と思い始めた。もっと小さい時から息子が人をたすけることができるように、社会のルールを学校教育でや家庭などでも教えてもいいのでは?と思った。たとえば、重い荷物を持っている人にcan I help you?みたいな声をかけることの訓練とか。

前にみたアスペルガーの主人公の人の映画「恋する宇宙」でも最後に同僚に “Can I help you?"と声をかけるところで映画が終わりますよね。(ネタバレすみません)

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自閉症の人だって人様の役に立てば嬉しいんだから、周りの大人がもっと自閉症の子どもたちに

「このような行動をとると周りの人が喜ぶよ」みたいなことを教えればいいんだろうなぁ。決して「~~しないと駄目よ。」ではなく。なにが駄目なのかわからないし...。喜ぶよという言い方は、集中すると他者がいることを忘れてしまう自閉症をもつ人たちには、他者がいるということを知らせる事ができる、なおかつ、社会のルールを教える事ができて、一石二鳥じゃないかと。