自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

緊張で固まった自閉症の息子の筋肉と恵比寿さん

渡がファイナル(学年末試験)数週間前から、どうも緊張して精神的に神経質になっている感じ。受験前の学生さんとでもいいましょうか?緊張すると自閉症の息子は筋肉が固くなる感じで、すごく嫌らしい。小学校の頃はよく担任の先生が時間をみてストレッチをいれてくださってました。

先日、私が朝5時からご飯をつくって、洗濯をして、7km走って帰って来たら、渡が

「水泳に行きたい。」

と言いはじめた。ファイナル前で、同じ姿勢で勉強するため、やはり、自閉症独特の筋肉緊張(勝手に私がこう呼んでる)があって身体が固まって辛いようでした。

「えー...私、走ったあとに水泳?トライアスロンの選手じゃないんだから。」

と思ったけど、彼の辛さも解るので、プールへ向かった。そしたら、大勢の高齢のおばーさんが、この時間、水泳フィットネスをやっていて、立ったまま浮きをもって左右に揺れていた。渡が入れる雰囲気はない。昔だったらここで大パニックなのに、今日は

「夜、来よ!」

と言って、自ら自分の車に向かった。成長するじゃん。そのまま公文に向かった息子。すごー。

次の日から渡の朝は、水泳から始まります。

そんな渡はファイナル2教科目に突入。水泳したらどうも調子がいいらしい。クロールで泳いでいるのだけど、息継ぎの時に顔をあげたら、なんと口をあけて、満面の笑み。ちょっと肥った渡は、まるで恵比寿さんが笑いながらクロールしてる感じです。恵比寿さんってこれですね。

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吹いた。この顔のまま、水面下から息継ぎする為に泳いで出てくるんだもん。帰宅したらこれまた満遍の笑みでバックパックを背負って、ファイナルに向かいました。自閉症の独特の緊張したり同じ姿勢をすると固まる感じの「筋肉の固まり」が邪魔していたんだな。クロールする恵比寿さんになってよかったよ。さて2教科目もがんばってね!