自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

日本ではありえない医療保険の話

先月、激痛で座る事も立つ事もできなくなり、緊急病院にいった私。保険会社から、$4387ドル(約43万円)の請求書が来ました。こちらに長い人に話したら、誰も驚かず

「ふーーん、それくらいよ。」

で終わった。私は、自分の保険のポリシーを調べて、理解し、おかしい部分があったので、再度保険会社に質問。

他に保険があるのでは?とかありもしないような話をされた。そのほかにも保険会社といろいろはなしをしたら、結局。個人負担の40ドル(4000円)だけで終わりそう。

この差はなんだ?ゼロ一つ違うとか、笑い話でいうけど、マジで2つも違います。

アメリカは医療保険が破綻しているという状態に近い感じがしていて、もう中身がぐちゃぐちゃなイメージがあります。

保険会社もわざと、この請求書をだしているのでは?と疑ってしまう。というのも、本来は、この請求を病院に保険会社が出す訳だけど、請求書をもらった病院側は、ネゴシエーション(交渉)をして値切ってくるようです。

それで病院に請求しても、全額もらえないから、患者にとりあえずだしてみたら、自分の保険のポリシーを徹底的に調べない人もいるので、そのまま払ってくれる場合もある訳で。まっ、そっちのほうがいいわなぁ。


アジア人だとこういうのをすぐに払いそうだしなぁ。

とりあえず、まだまだ他にも専門医にかかっているので、カバー額などを徹底的に調べて、ひとつひとつ確認せねばなりません。さらに複雑にしている事は、MRIとレントゲンは取る場所が違うからこれも1枚づつの請求。専門医も1枚で別にくる。血液検査も別。こうなると一つ一つ請求があっているのか?を調べるので、大変。

結構これ、保険会社と話すと切れるので、戦いモードになりそうになることも。というのも、中近東にこの保険会社にかけた電話の回線が飛ばされる事もあるそうで、(経費削減のため)こうなると、英語のなまりが余にすごくて、なに言ってるのかわからないので、不機嫌のバロメータ―はどんどん上がる訳です。保険になると専門用語がでてくるし、電話の向こうで理解していないし。私は今のところ、数回飛ばされただけなので、本社に文句行って終わり。本社からかかってきました。

ほんと、こういう事務処理をできるくらい元気じゃないと、医療保険のカバーが使えないアメリカです。

元気な時しか病院いけないのでは?と思う。病気で寝込むと、この交渉は誰がするんだろうか?とすごく不思議です。

先日見た映画、"Now you see me"でも大金持ちのスポンサーがでてくるのですが、彼が医療保険の会社を経営していて、不当に患者たちからお金をもらっているので金持ちだという設定です。

日本だったら、えっ??って思う設定ですが、アメリカでは誰もえっ??って思わないというのは、医療費が複雑で高いからでしょう。

とりあえず、まだまだしらべないと行けない部分があるので、徹底的に調べます。はぁ。けど、渡のIEPに比べたら、100倍楽かも。