Voice4uがAndroid Application Awards(A3)で大賞を受賞したことはきのうお知らせした通りです。こちらに字幕スーパー受賞の瞬間がございます。
私と開発リーダーはこれを会社のオンラインで生中継でみておりました。
狙っていた
フロンティアスピリッツ賞(NTTドコモ)
人々の価値観や生活をがらりと変えてしまうポテンシャルを感じられるアプリに贈る賞です。血沸き肉踊るアプリを期待しています
を逃した私たち。私はもう賞は無理だということを信じておりました。なにか賞をいただければ、少しでも発達障害というのもを理解してもらうきっかけになったのに・・・。と残念でなりません。
帰宅の準備はするは、話すはで、見てはいるけど、画像に全く集中していない私。ところがリーダーは、仕事をしながらきちんと画面を見ています。リーダーが作った製品ですから彼も賞を逃したことは少しは悔しかったと思われます。私は、
「残念!なにか一つでも賞をもらえれば、発達障害や自閉症などが少しでも理解してもらえたのにぃ。」
とか言っているとリーダーは、
「ゆみさん、入賞すると思っていたんですか?」
と聞かれました。私はとにかく楽天家。そうなると信じたらそうなるのでは?と思うほうなので、
「うん!」
と明るく答えるとリーダーは微動だにせず、
「そうですか。」
と冷静にキーを叩き続けています。えっーそんな動きをされたら、期待した私はあまりに能天気っていうこと?
と、ちょっと悲しく。
次々と賞が紹介されて、動画のようになったところで、発表がありました。
私は飛び上がって喜び。けど、もし今、間違いだって言われたら、どうしよう。と心配もしました。けど、もう放送されちゃったので、違うっていうことは無いであろうと。私は渡のようにピョンピョンと飛んでおりました。目に涙までたまって来てしまう。
ところが!理系のリーダーは椅子の背もたれに深くもたれて
「いや、これは違うでしょ。」
と言います。
えっ?なんで?
と聞くと
1.Voice4uは、ゲームの様に明るい製品ではない。
2.技術的には、大変地味なコードになりますし、華やかさがない。
3.必要だけど、皆がつかえる物ではない。
と番号順にあげられました。えっ、そんな順番にあげなくても。けどさー、くれるって言ってるよ。と言ったら、リーダーが、かすかに震えた。そうです。リーダーは思いっきり喜んでいたのです。
リーダーは自分で作った製品ですので、我が子を生んだのと同じ。それが、大賞を受けて嬉しくない訳はない。リーダーが駄目だといったのは、ゲームなどをつくった人たちは華やかで、すごいコードを書いている訳です。その苦労がリーダーにもわかる訳です。Voice4uは、たしかにすごく地味にしんどいコードです。
技術者としては、やはりここは華やかな製品とおもったこと、全員が使う訳ではないので、申し訳ないと思ったようです。やっぱり優しいリーダーの反応です。
ところが大会委員長の言葉に励まされるかのように少しづつ喜びはじめました。よかった。リーダー自身も博士号を2つも所持しているのに、大企業を選ばず華やかな道を歩まないで、発達障害の子どもたちの為にとフルタイムジョブでVoice4uをつくってくれました。近くのお母さんでダウンロードの仕方がわからないと言う人がいるとVoice4u以前の問題でもすぐにかけつけて、入れてあげたりもしています。そんな優しくまじめなリーダーが認められたようで私も嬉しい。
けど、やっぱりリーダーは私のようにジャンプして喜ばない。嬉しくない訳はないんだろうけど。
だけど、喜んでるんだな?と思うのは、数日たっても画面に向ってコードを書きながら「ニタッ」と笑う瞬間です。どうも思い出して喜んでいるみたいです。知らない人がみたら、怖いよ。リーダー・・・・・。
けど、うれしいんだよね。本当にありがとう!リーダー!!私も自閉症の親としてお礼を言います。よかったね。
これも支持してくださった皆様のおかげです。