自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

絵を書く事を頼まれた香穂

香穂は大学で舞台芸術を専攻していますが、先日のProofの舞台の成功で、どうも学内で名前が少しづつ売れてきたらしい。けど、香穂が出来る!と思われて、みんなからお願いされるのは、絵の方だそうです。

香穂の学校は4月末で終わりなので、いろいろなパーティがあるそうですが、ひとつのパーティで使うので、

「約2mX4mのお城の絵を書いてほしい。」

というリクエストがあったそうだ。

けど、書いほしいといわれて、サイズだけが言い渡されて、「白黒で。」が注文だったそうだ。それで、お金もなにも渡されない。

香穂はお金を使わずに絵を書かねばならず。

学部の教授たちに相談したけど、みんな

「授業以外では、道具は使えない」

と言われて、なしのつぶて。

「捨てるものだったらいいのか?」

とか、

「余ってる生地だったら?」

とか交渉に交渉を重ねたそうだ。

そしたら、なんとか捨てるようなものが手にはいり、それを使って足りない材料の中、やっと絵ができたそうだ。

一人で黙々と書いてできたパーティの舞台セットの絵はこれ。

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ゴミのペンキ等を使って作ったにしては、すごい物です。

けど、香穂はこれを

「パーティが終わったら捨てるんだぁ。」

と言うので

「あんた、それはもったいない。もっと学部の宣伝になるように、この絵を使うんだ!」

といろいろな企画をだした私。企画を考えるのは大好きなので、話しだすと止まらない。

そのうち一つが香穂が気に入ったので、しつこく詳細に何度も話していたら、

「もうわかったよ。何度も同じこと言わなくても、その案は先生に相談してみるからさー。」

と最後には怒られた。しゅん。

母の案というのは、ちらっと聞くのにはいいが、長く話されるとイマイチなんだなーとちょっと傷ついて考えていたら、インターネットでこんなのを見つけました。これ爆笑です。

どこの家でもやはり母は、母です。