自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

香穂の大学生活

香穂が大学院を見学する為に、ロサンジェルスの北のほうにあるホテルにおります。

大学院でメジャー変更を考えている彼女は、ちょっと早めの準備です。

香穂は、今週1週間が春休みです。そんな香穂がすごいものを見せてくれました。

マイケルオニールの舞台をステージマネージメントした香穂は、マイケルオニールから、記念の品をもらったそうだ。

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凄すぎる。中身はとんぼのネックレッス。東海岸の田舎の方では、トンボは、癒しの力をもっていると言われていて、香穂は緊迫した時でも冷静に対応し、舞台をまとめて行こうとしたのが認められたようです。

そりゃ、自閉症の弟と一緒に暮していたら、ちょっとやそっとでは驚きません。そのあたり、舞台上で演技をする人たちには、新鮮だったのかもしれません。


さて今日はホテルで、アカデミー賞を見ています。

2年前までは、アカデミー賞は、私にはとってもとっても遠い華やかなテレビの中のものでした。別世界ですね。

ところが、香穂がペパーダイン大学舞台芸術(Pepperdine University : Technical Theater )に入っていからというもの、ちょっと身近になってきました。

まず、香穂の友達のお父さんは有名な俳優さんで、このアカデミー賞の審査員でもあります。

今年の第83回のアカデミー賞でコスチュームデサイン賞を受賞したコリーン・アットウッドは、香穂の3年上の先輩が一緒に働いたことがあったりとか。

ブログには、かけないアカデミー賞の裏話をいろいろ聞かされ・・・。

「私の先輩は、卒業してもう俳優としてハリウッドで活躍してるんだよー。将来こういう賞をとれればいいねー。」

などなど。

すごいなぁ。と思いつつ聞いている私。こういうプロの卵の人たちの間で、がんばってるんだなーと思いました。


けど、各自はそれぞれは悩みがあります。俳優学科の香穂の友達の男の子のは3年前に

「自分はゲイだ。」

と気がついたそうだ。けど、自分の家は敬虔なクリスチャン。彼の家はゲイは御法度の確立が高い。その彼がこの春休みに実家に帰って両親に

「自分はゲイです。」

と告白することに決めたそうだ。

「香穂、俺すっげぇ怖いんだ。」

という相談を香穂にしたらしい。

香穂は

「あのね、うちのお母さんは私が中学生の時に、私にむかって、あなたがレズビアンであっても私があなたに対する愛情は変わらない。なので、教えてね。しっかり助けられることは助けるから。決して一人で悩まないで。って言ったんだ。たまたま私はレズではなかったんだけどね。だからね、あなたのお母さんは、最初はびっくるするかもしれないけど、母の愛はすごいからさ。大丈夫だよ。それでもなにかあったら、うちの家にくればいいさ。少なくてもうちのお母さんは100%あなたの味方だし、理解者だよ。」

と言ったそうだ。えっー!すっかり忘れてる私。だけど、たしかに、私の考えた方です。中学の時に言ったんだ。

私<ちょっと早すぎないか?と思ったけど...。

彼は

「香穂のお母さん、いいなぁ。」

っていったそうです。いろいろな友達がいて信頼されてよかったねぇ。いろんな友達が香穂の人生を豊かにし、絆を強くしてくれています。

ありがたい限りです。