自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

ヘアカット

私がヘアカットに行ってきました。実は私がいくヘアカットと渡が行くヘアカットは、お店が違います。私が行くお店はかわいいお姉ちゃんが多くいる美容院で、渡がいくお店は、おばちゃんたちとおじちゃんたちがヘアカットしてくれるお店です。

というのも、渡は、小さい時にヘアカットが何よりも苦手でした。お店を見ただけで泣く。家で切ると言うこともしましたが、セラピストさんやIEPメンバーと話し合った結果、このまま家でのカットに固執されてしまっては、よくない。大きくなってもママじゃないと髪の毛を切らせない。となってしまうのもいけないということが話し合われました。それくらい渡のこだわりと頑固さは、なかなかのものでした。

私が亡くなくなった後、髪の毛が切れず源氏物語にでれそうな女性の髪の毛になってしまうと困るな。と思った私も、同意したので、ABAの時間を利用して髪の毛を切る練習です。切ったら、DVDを購入してもらうと言うご褒美制度を導入。なかなか時間はかかりましたが、うまくいき、トーマスのDVDの発売日が、渡のヘアーカット日になりました。丁度いい間隔で発売されるので、よかったのですが、最近は自分でうっとおしくなったらヘアカットに行くようになりました。助かります。

前に私と同じ美容院も考えたのですが、これは危険と気がつきました。。毎日通いつめる可能性あり、です。なぜか?というと、とにかく渡は若いかわいい女性が好きですから、毎日通って5ミリ切ってもあっという間に坊主頭になってしまうので、(←貴族の女性になっても坊主になっても百人一首坊主めくりをしている訳ではないので親としては、困るのです。)渡はやっぱりおばちゃんとおじちゃんが切ってくれるお店です。


さて、私の美容院ですが、シリコンバレーのCupertinoにあるSaga Hair Salonです。

Yukiさんが私の担当ですが、今年に入ってはじめてのカット。私は髪の毛がのびるのも早いので、もうぼーぼー状態。

実は、私の髪の毛はすごく多く太くくせ毛で、昔、私の髪の毛を切っていた美容師の方に、切った私の髪の毛が手に刺さり、出血された方がおられました。これを見た私のほうが、卒倒しそうになった。もう平謝りです。こうなると私の髪の毛は凶器ですね。こんなこともあるくらいですから、私の髪の毛を喜ばれる美容師さんにあまり会ったこともなく、美容院にいくと私は嫌われるんだなぁぁ...。と小さいときから思っておりました。なので、私は美容院があまり好きではなかったのです。くつろぐなんて、無理無理。


ところが、Saga hair Salonは、シャンプーから、マッサージまですべてきっちりとお客さんがここちよくなるように配慮され尽くされていますので、もうくつろぎまくりの私です。さらに、Yukiさんは、なんだか、私の髪の毛を切るのがうれしそうなんです。多くの賞を受賞され、いろんな髪にも挑戦されておられるので、なれてらっしゃるのでしょう。

最近は、家においていた渡は大丈夫かしら?とかも、気にせずカットもしてもらえるようになったので、(カットの長さの時間は、一人でお留守番可能になってきている渡です。)美容院がとてもうれしい。前はカットは渡の学校の間か、レシパイトケアの時しか行けず、落ち着かない上に美容師さん泣かせの私だったのですから。いまはショートスタイル(実はショートのほうがまめに美容院に行かねばならないし。)にもできて、のんびりマッサージまでしてもらって、もうしわけないくらいありがたい。

終わって自宅に戻ってくると私の髪の毛を見るなり渡が

"Good job, Mom."

と言い、親指を立てられました。いやー、Good jobはYukiさんだし。(笑)

けど、渡がほめるということは、やっぱ髪の毛のカットはきれいにできてるということだと思いました。やっぱり渡がほめてくれるとうれしいな。

昔はあれだけ大変で苦痛だった美容院が、いまは渡にまで褒めてもらえたりしてこんなに嬉しいことにかわりました。あー気持ちよかった。また1ヶ月後ですねぇ。