自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

自閉症の渡の気持ちが少しわかった私の物欲

日本に帰ってから、物欲に悩まされております。アメリカにいるとあまり欲しいな。と思うものがでてこないのですが、(食べるもの、飲むものを除く)日本に帰るとやはり物欲が出てきます。


今年は、自分が手術したこともあり、自分ががんばったことをきちんと認めて、術後もがんばれるように、自分のご褒美になるものを買おうと思っておりました。

手術前からいろいろ考えていたのですが、今回の帰国で気に入ったものをみつけたので、購入したのがこれ。

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赤色のペンケースです。赤だと鞄の中でもすぐに取り出せるし、間違わないし、カリフォルニアの色は原色が多いので、カリフォルニアでも使いやすいなと思いました。最近仕事が立て込む私は、外出も多く、ペンは筆述品です。


このペンケースを見つけた場所は、札幌の京王プラザホテルです。ここにITAGAKIという革製品のお店が入っております。

元来は、「鞄のいたがき」というひとつひとつが手作りの皮製品のお店です。東京でしたら、麻布十番にお店があるようです。

この製品。なんと名前を入れてくれます。これは、いい。私だけのものですし、会議で忘れても誰かがすぐに気がついて私の元へ持ってきれるだろうと思い。右下に筆記体で”Yumi”と入りました。

皮はつややかですし、手に持つとしっくりするけど、すごくしっかりしています。

まず一つ目の物欲は、この「鞄のいたがき」トートバックです。これは、自分のお財布と相談しても、そこまで贅沢できないので、数年後に・・・という事にいうことで、今後の自分の目標にもなりました。今年は、このペンケースを購入したので、自分のがんばりの目標にもなります。これは購入時期も数年後と、ほぼ決まり、自分の目標になったので、なんとか物欲は治まりました。


ところが・・・今、脅迫観念のように、欲しくて欲しくてしょーがないものは、なんと「おひつ」です。

今回の日本の帰国では、前回のように

「すごい!お米が死ぬほどおいしい。」

と思ったことが数回しかありませんでした。

たぶん、原因は、数年前から我が家の御飯は土鍋で炊くようになったことです。

残ったお米は、炊飯器で保存しますが、最近はお米をよそう時に使うおしゃもじも両親が送ってくれた「檜のおしゃもじ」に代えました。なので、炊きたては抜群においしい。

けど、土鍋で炊くようになってから、保存したお米が、前よりおいしくなくなったというか、あのテフロン臭さというかゴムくささが少し気になり始めました。

昔は炊飯器が古くなるとこの匂いが気になり、買う必要もないのに、炊飯器をネットで見たりしておりましたが、今は炊飯器がどんなにいいものが出ても買う気があまりありません。炊く道具は土鍋と決まっているからです。

目下のところの悩みは炊くことでなく、保存すること。保存したお米の質の落ちる部分が悩みです。

そんな思いで日本に行き、どうしても欲しくなったのは

おひつ


です。

おひつは、もちろん手製であることや、おひつの素材にこだわってしまいます。

こうなると自宅に戻って、毎日御飯を頂くたびに、おひつばかり気になります。

ネットでも「おひつ」を検索して、

おひつは御飯を保存するだけのものではありません。御飯をさらにおいしくします・・(うんちく延々と)・・・おひつは、調理器具です。

なんて言うのを読むと私の物欲には、さらに火が・・。

チュートリアルの自転車のちりんちりんを探し求める気持ちが理解できそうなくらいです。

D

(なんか違う気もするが・・。)



今回の日本滞在時は、

「子供も連れているし、渡の荷物や香穂の画材道具だけでもすごいので、止めよう。」と自分に言いきかせましたが、物欲は治まるところを知らず・・。


ふと、

「これって、渡が一つのことに固執する時ってこんな感じなんだろか?」と思い始めました。

たとえば、いまだに機関車トーマスの好きな渡は一つのほしいDVDをみつけては、ずーっとそのDVDの名前ばかりいいます。強迫観念に近い感じです。

さて、私のおひつ熱。ちょっと渡の気持ちがわかり始めました。

ここ数ヶ月続いていますが、いったいどこで治まるのでしょうか?


たぶん、次回の帰国時には、おひつを背負った私が空港に立ってそうで怖いです・・。