自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

自閉症の診断をうけるのに、時間がかかりすぎるという弊害

アメリカでは自閉症の早期診断、早期療育はなによりも大事だと言うことがここ数年強く提唱されつつあり、診断に関しても少しでも早い診断を望まれるようなってきています。数年前には私も新聞で寝返りのしかたで数ヶ月の赤ちゃんが、自閉症かそうでないか?がわかるという記事をみたことがあります。「様子を見ましょう」「経過を待ちましょう」

と私も渡の診断の時に言われましたが、これがなによりもいけない。というのがここ数年のアメリカの風潮でした。

お隣の国カナダでも同じような問題はあるようです。



カナダの新聞記事です。

自閉症の診断に時間がかかりすぎる。

Last Updated: Friday, August 14, 2009  CBC News

Newfoundland and Labrador地域の自閉症擁護者達は、Newfoundland and Labrador地域の政府は、自閉症の診断待ちの時間を短縮させることに失敗していると言います。Autism SocietyのTrish Williamsさんがいうのには、政府は、1年以上前に長いウェイティングリストを短縮させることを約束したが、子どもたちが医師に見てもらうまでに、いまなお、10~14ヶ月の待ち時間があると言います。

それは、現在2歳の子供が、診断を受ける時には、4歳になっており、学校に通うまでに1年しか自閉症のトリートメントを受けることができない、と言っています。これらの事実は、学校の入学への移行をスムーズにすることを難しくしています。診断とトリートメントは、早期にすべきであると言っています。


保健省はこれらの問題に取り組むスタッフの人数を増やすことを発表しましたが、さらに増やすべきだという野党の声もあります。

4歳になるコードリー・バレー君の父親は、

「あなたの息子さんが診断を受ける前に70名のお子さんが診断を待っています」

と言われました。

政府はギャップがあることを認めて、さらに1年この問題に対処することを提唱していますが、

Liberal Leaderの Yvonne Jones氏は、

「私たちは、2年もこの問題に時間をかけるということを認める訳にはいかない。州は必要とする人材の雇用ができないのならば、現在雇っているスタッフを教育すべきだ」

と言います。

以上が記事です。

私の体験は、渡は診断を受けるまでに7ヶ月の月日を要しています。最初は、1年待ちと言われました。ところが私が毎日のように病院に電話し、予約のキャンセルをした人はいませんか?そういう人がいたらすぐに病院に駆けつけます。とお願いして7ヶ月に短縮されました。診断は、2歳のはじめにおりましたが、それでも1歳の時に受けていれば、もっと早くいろいろしてあげれたのにな。と思います。

しかし、言語の遅れを認めてもらえたために、1歳の時にすでにスペシャルクラスに通うことを認められ、通学許可がおりていたので、学校に通ってはおりました。今振り返っていても、あの時期のことが現在の渡の成長に大きく作用していることがまぎれもない事実です。

多くの子供が早く診断をうけ、適切なトリートメントが受けれればいいな。と思います。