自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

21人の母になる。

「ピッー!!JTPAツアー開始!」というホイッスルがなる感じです。体が引き締まるというか・・・毎回お世話係りの私は、もう空港で、参加者のみなさんに会った瞬間にさて、今日から4日間は、この人たちの御母さんだ!と思ってしまいます。みんなが、病気をしないように、怪我をしないように、元気で最終日にバスに乗せるまでが私のボランティアです。けど、このボランティアは、ちょっとなんか違う。

きのうは、遅くまで、名札作りにせいをだしておりました。毎年、前日に名札作りは、やめようといっていたのですが、毎年ぎりぎりまで山のようになった、仕事をなぎ倒すように片付けてゆくために、いつも前の晩の夜に名札作りです。じゃ、先に自分でやればいいじゃん!と思うのですが、ここは、シリコンバレー。こういう緻密な作業をギークを差し置いて、やってしまうと、大変です。ここの角度、あと3度くらい、右だよね。とか、この右の空白。4ミリ寄せたほうがいいよね。等々の意見が出ます。

がさつな私は、もうついてゆけないので、ただただ、綺麗にしあがってゆく名札をせっせと名札入れにいれる作業に徹します。

結局名札ができたのは、日付がかわってから・・。あわわわわっっっ。。

さて、バスに乗り込み、企業を訪問し、ホテルに帰って、梅田さんの講演です。うん、うん。と思って聞いてしまいました。

おもしろかったのが、アメリカの企業の人は、

「世界を動かす」と平気で考えているということです。Googleなんかもそう。世界を全部検索できるように!の勢いです。これを日本で

「世界を動かす」って言ってしまうと、

「またまた大きなホラを」

となるんですよね。このあたり、私も思うことがあります。私が学生の時に戦争があって、朝のニュースでそれをみて、

「なんだ、アメリカとどっかの国の戦争か」

となってしまって、学校にいくと、誰もが、きのうみたお笑い番組の話をしている。

ところが香穂の通う学校は、西海岸なので、多国籍の学生がいます。

イラクから来ている子供もいるわけです。学校に行くと

「大丈夫?」

から始まります。また、他の国でなにか起こったときは、多くの場合、その国の出身者がいたりするわけです。リメンバー パールハーバー真珠湾攻撃)の日は、香穂は、やはり

「おまえ日本人だったよな。」

と言われるし。

こういうことが日常で起こっていると世界っていうことを考えるというのが、あたりまえになるのかもしれません。

世界って、なんかすっごく大きなものではない気がしてくるのかもしれません。

明日は、シリコンバレーバスツアーですが、この日程がすごい。id:seihiguchiさんがあげてくれていますが。四元さん作、シリコンバレーバスツアー。この日程をもらった、バスの運転手さんの顔がみたいです。