自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

美容師さんの子育ては、すごかった!

きのうの朝、渡のヘアーカツトにいきました。理由は、私が、日本出張の間に自分で前髪を切ってしまったからです。いつもいく床屋さんは、Moorpark Aveにある公文の隣にあり、(なんとお店の名前がインターネット上にない・・)アジア系の女性が一人でやっているところで、とても早くカットをしてくれるので、ここに行きます。料金も12ドルと、とても安いし、評判もいいです。カットが苦手な男性は、ここをお勧めします。

開店して数分後にいったら、すでにお客さんがいました。カットの方が

「ちょっと10分待ってくれる?お向かいのハンバーガー屋さんで、朝ご飯を買いに行って来るから・・」

というので

「じゃ、私がいってくるよ。私、渡の髪の毛は、うまく切れないけど、ハンバーガーは買えるから。」

と言って、朝ごはんを買ってきました。もどると、もう渡は、半分くらいヘアーカットが終わっていました。

「大丈夫?」と聞くと、

「なにも心配ないわよ、彼は、すごくいい子よ」

といってくださいました。

けど、渡はお店に流れてきたクリスマスソングがどうも耳障りなようで、耳を手でおおってしまいます。私が

「渡、耳をおおうと、ヘアーカットができなくなるよ。」

と言って、私が渡の手を握って、下におろそうとすると、美容師さんが

「あんた!渡の手をつかまないでいいわよ。彼は、言えばわかるって。誰だって手をつかまれて、無理に何かされようとしたらイヤだってば!私は、3人子供を育てているんだから、わかるって!」

と、言われました。で、彼女が

「手をおろしてごらん。そしたら、もっとハンサムにカットしてあげるから」

と言うと、本当に渡が、すっと手をおろしました。おみごと!

彼女が

「ねっ!言ったでしょう?子供はだれだって、つまかれたりしたら、いやなの!渡は、賢いんだから。」

と、諭されてしまいました。渡が自閉で知的な遅れがあると知っていて、賢いといえる、このオバちゃんもすごい。

こうやって、いろんな人のお世話になりながら、成長している渡と私です。

すっきりしてよかったね、渡!