自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

鹿児島大学講演会決定!

~鹿児島の皆様、またお会いしましょう。楽しみにしています~

タイトル:発達障害児の成人期に向けた

トランジッション(移行)としての支援について

演  者:久保 由美 氏(カリフォルニア州サンノゼ在住)

 日  時:平成19年11月17日(土)13:30-17:00

 場  所:鹿児島大学総合教育研究棟1階102号教室

内  容:第一部:講演、第二部:膝を交えての座談会

 対象人員:鹿児島大学学生,教職員,一般

 

本邦では2005年4月に発達障害者支援法が施行され、自閉症をはじめとする発達障害者の定義とともに、発達障害者支援センターを中心に成人期を見越した早期発見、早期療育をテーマとしつつ、就学前の支援は児童デイサービスなどを活用した療育が盛んになってきております。2006年10月には障害者自立支援法が全面施行され、これまでの成人の発達障害者への対応では、作業所や地元企業への就労問題、地域で働く機会作りなどが大きな社会的目標となってきております。そこで発達障害者支援においては、感覚の特異性や般化や学習のあり方に問題を抱えるという発達障害児特有の問題を理解のベースにおいておく必要があります。幼児期、児童期、青年期に特有の問題を持ちながらもなんとか過ごしていけるサバイバルスキルを活用できるようにしておくことは、成人期を迎えるにあたってとても重要なことです。例えば、からだの疲れや痛みを感じることが苦手な人には、定期的に休息を取るるいは他者に話す習慣を身につける。あるいは聴覚の異常がある場合には、どのような工夫をすれば学校適応ができたかというノウハウは、就労移行にとても重要なことです。性の問題も同じことが言えるかも知れません。成人を迎えるために役立つスキルを学ぶことはたくさんあるのです。

そこで今回は、おなじみの久保由美さんをお招きし、13歳の息子さんの教育、子育てから成人期に向けてのこれからのこころの準備、環境の準備、就労の準備など発達障害児を抱える保護者の方に共通の問題に直面しながら、今まで、今、今からどのように考えておられるかの生の声を聞かせていただく機会を持たせていただきました。

 オーガナイザー 服巻 豊

(臨床心理学研究科)

連絡先Tel/Fax:099-285-7519(内:7518)


e-mail:haramaki@leh.kagoshima-u.ac.jp