自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

IEPを開いてくれない~カウンティCountyとディストリクトDistrictの違いについて~

DistrictがIEPを開いてくれません。渡は、カウンティのプログラムに通っています。

County(カウンティ)のプログラムとDistrict(学区)の違いを書いておきます。

カウンティのプログラムは、郡が運営するクラスです。学区は、その地域。日本にたとえて、わかりやすくいうと、東京都が運営するクラス(これが、カウンティCountyにあたる)と、台東区が運営するクラス(学区District)になるわけです。

違いをよく聞かれますので、主なものだけをここにあげておきます。

Countyの運営する自閉専門のクラス

1.定員は、8名まで

2.先生は、障害児教育のライセンスを有すること(有しない場合は、3ケ月だけの代理では、教えることができる)

3.先生1人に2名のエイド(助手)

4.OT(作業療法)とST(スピーチ)は、専門が、専属の担当者がいる

5.看護婦(学校看護婦)も専属で配置

6.専門性を突き詰めたクラス

学区(District)のクラス

1.定員は、普通クラスと同じ(もしその学区の普通級が18名定員だったら、障害児クラスも同じ定員)

2.障害児の種類はバラエティに飛ぶ

3.エイド(助手)はつけてもつけなくてもOK

4.OT,STは、臨時でもOKで書く生徒がきめられた時間を受けていればOK

5.看護婦は、学校内にいる看護婦

6.先生は、障害児クラスのライセンスがなくても、1年は、働くことができる

おもな違いは、上記ですが、一目瞭然、Countyのクラスのほうが、コストがかかるという欠点があります。けど、IDEA法(連邦法)では、お金がかかる、もしくは、お金がないという理由で子供に合った教育の提供を拒否することは、禁止されています。Countyのクラスに行く場合、かかるコストは、学区がCountyに支払います。

学区の人も人の子ですんで、なるべくお金をかけずに教育を行いたいというのがあります。なので、なるべくなら、自前の安いクラスに通ってもらいたいというのがあるのです。どうも学区としては、どうにか、渡を学区のクラスに引き戻したいというそろばん勘定がかかっているようです。

この件については、明日、書き上げてゆきます。