自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

りんぐる

閑話休題。自閉の話とは、少し離れて・・。

JTPAリンガーで梅田望夫さんと語ろうの企画へ行ってきました。私は、スタッフとして、MUSE梅田さんの会社内に待機。私はPCなどを出さずに、ご飯の差し入れ(おにぎり&おでん)をしました。それで、何をしていたか?というと、他のスタッフ4名のPCと梅田さんのPCを現地で見ていました。

さて、リンガー(Lingr)ですが、何のことか、私もさっぱりわかりませんでした。どうもチャットルームのようです。チャットといっても理解も難しい方もいる(私もそうだ)と思いますので、ちょっと初心者の方でもイメージできるように私の勝手な解釈を説明。

これは、みんなで大きな大きな黒板に各自が言いたいことを書き込む。と思っていいのでは?と理解しています。黒板は、お教室のその場にいって、書かないと書けませんが、チャットだと、PCをつかって、その黒板に自宅から書きこむことができる感じです。黒板に書くため、もしくは、読むためには、お教室に入らないとできないので、入室して、書き込んでゆきます。

今回の企画は、この入室、書き込みシステムのLingrというのを、梅田望夫さんと使ってみようというものです

*1

アメリカ時間の夕方6時に、Museに梅田さんと他のスタッフ5名(含む私)が集まり、回線をつないで準備開始。私は、PCは、つながず見学。

開始の時間(日本時間の正午。アメリカ時間の夕方7時)が来るとバタバタと入室が始まった。

サーバーがどんどん重くなってきて、画面が動かなくなってきました。発言する箱がなくなってしまった。

書く場所がないわけです。

私のように、PCが苦手な人のイメージとしては、お教室にたくさんの人が入ってくると、もちろん、お教室が満杯になり、入れなくなる。それでついに身動きも取れなくなってついに、みんな発言ができなくなってしまった。このシステムを作ったインフォテリアU.S.Aの江島健太郎氏もその場に居合わせて、サーバーなどを担当している方と連絡を取ったりして、状況がだんだんわかってきました。時間をかけても、これは、お教室が満員になってしまった限り、動かすことは、無理だということでした。彼らの想像では、お教室はとてつもなく大きいはずだったみたいです。想定外の最低の状況が発生した。

ということで、閉会宣言。

江島氏自ら

すみません、どうもサーバが一杯一杯なので、申し訳ないですが今回のイベントはキャンセルとさせてください。沢山の方にお越しいただいたのに、ご期待に添えることができず申し訳ありませんでした。

m(_ _)m

これは、ご本人悔しい。そばに居た私にも彼のくやしさ、申し訳なさ、やるせなさ、などなどの気持ちが伝わってきます。

私はアクセスしていなかったのですが、皆さんのPCをみせてもらっていると、集まった方々は、とても前向きで、

「がんばって!リベンジ待っています!」

などなどの前むきな言葉が飛び交っておりました。JTPAスタッフとして、皆様には、大変もうしわけないと思っております。けど、皆様の励ましにより、3月中旬、再度おこないます。

梅田さんも発言されていましたが、このチャットに参加され方、数年後には、

「あのリンガーがおちた数年前。あの場に私たちもいたんだよね」

と語られる日がくるでしょう。Googleがおちた97年ごろのように。」という話でした。

本当にそうなるかもしれません。ということで、きのう、リンガーで話すことを”りんぐる”というと決まったそうです。

チャットが初めての方。日本時間の3月中旬の土曜日正午、Lingrの梅田サロンをクリックしてみてください。別に話に参加しなくても、クリックするだけで、会話は、見れます。

けど、このチャットシステム。自閉のお母さんや別に自閉じゃなくても子育てしているお母さんには、いいでしょうね。ずーっと話ていなくても、アクセスだけして、自分の手が空いたときだけ、話せばいい。

みんなの話した会話の内容は、そこに書かれたまま残っているので、何時間後でも見れるので、話題に遅れない。

PTA会などもこういうものでやると、子供を預ける場所をどうしよう、と考えなくていいので、便利かもしれません。貴重な体験をした一日でした。

*1:以上は私の勝手なリンガーのシステムの理解。まちがってるかもしれませんが。なんとなく、私のイメージです。