自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

渡のスピーチ

鹿児島大学での講演会は、あと3週間近くになりました。1ケ月を切ったので、準備をせねばと思っていて、渡におもしろ半分で、

「渡もプレゼンする?」

と聞いたら、

「Yes!」

という。本当?と思ってきいたら、するんだといいはる渡、。えっ?本当?びっくり。

公文の先生にお話したら、

「結果はどうであれ、本人がやりたいことは、やらせてみることは、大事」

だそうです。シンシア先生は

「できるわよ。渡は。」

という。誰も反対しないなぁ。。と思っていたのですが、それもそのはず。

過去に香穂の日本人学校の卒業式のリハーサルで、私は係りだったので、マイクや会場の設営を手伝っていたら、ヒマした渡が突然壇上にたち、マイクを握り締めて、リハーサルしている在校生にむかって、

"Ladys and Gentlemen,Thank you for coming my show!"(淑女、紳士の皆様、私のショーに来てくださってありがとう)

とスピーチしたことがある。場内爆笑で、香穂が手をあげて、起立して、みんなに向かって、

「すみません。私の弟で~~す!」

と謝っていました。

なので、その香穂に

「渡が鹿児島で、プレゼンしたいっていってるよ」

と言ったら、ベツに動ずることもなく、

「いいんじゃない?けど、私はしないからね!」

あっ、そうだ。香穂はプレゼンがなによりも苦手だったんだ・・。

姉弟で、まったく性格はちがう2人です。