自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

プライベートのOTセラピー

渡がプライベートのOTのセラピーに行ってきました。彼は、驚くほどのアレルギーがあり、間違って食べてしまうと、アレルゲンの発作を起こすので、食べるものを慎重に選んで、先生とミーテイングして、内科の先生の推薦状をとってのセラピーです。まちがって、アレルゲンをたべてしまったら、20分以内に手当てをしないといけない渡が、病院に飛んでいけるように、院内のセラピーになります。

まず、最初は、りんごと、ターキーのハムを食べれるように、レッスン。色と感触に反応してるであろう渡のために、シリアルと、赤のRed vinesというお菓子を食べさせます。これは、大好き。その後に色が同じのりんごをたべさせるのだけど、りんごは、水分があるのと手がぬれるので渡は、嫌い、だんだん機嫌が悪くなってきました。先生がツメくらいの大きさにりんごを切ってくれてその隣に番号を1,2,3、4と打ってくれました、数字を順番どおりにいかないと気になる渡は、すっかりツボにはまって、1から、順番に食べてゆきます。けど、4番で、彼の怒りは絶好調にたっし、

"No~!5!"

と叫びながら先生の手をフォークでさした。OTで使うフォークなので、特殊なもので、人が怪我をしたりはしないようなので、大丈夫なのですが、暴力に訴えて、物を取るというのは、我が家では、一番の悪とされているので、やってしまった渡はすっかりパニック。私が、謝らせようとして

「あっ・・。あっ・・」

と言葉で促しました。渡はパニックに陥ると、完全に言葉を失うので、最初の音を言って、言葉を取り戻すように促しました。

「アイムソーリー」

と謝まるだろうと思っていた私。けど、渡はセラピーの人が

「いいのよ」

と優しく接してくれたことにも戸惑い(うちの家なら、しつこいくらい、私に怒られるので)私のあっ、あっという言葉のあとに直立不動の姿勢で、

「ありがと!」

と日本語で、お辞儀をしながら御礼を言ってしまった・・。

いや。。あの。。やはりここは、

「ごめんなさい」

だと思うんだけど・・・。

中国系の彼女は、ありがとうという言葉をしっていたらしく、私と2人で爆笑してしまいました。

やるなぁ・・。渡。あとで再度あやまって、仲直りした渡でした。