自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

PARTY

香穂と二人でゆくPARTYの当日です。今日は、私たちは、お泊りです。渡を迎えにゆき、そして、香穂も学校に迎えに行き、(こちらは、学校までが遠く、路線バス網が発達していないので、親が迎えにゆくパターンが多い。)自宅で待機。パパが出張先から、帰ってきたので、入れ替わりに香穂と私でおめかしして、でかけました。心配していたことは、渡が香穂と私が二人で着飾って出でいったら、パニックになるのでは?と、いうことです。なので、香穂と「傾向と対策」(笑)をねりました。渡は、サンフラシスコと本屋という単語だけ聞くと、行きたがるので、香穂と説明しました。私たちが行くところは、たくさんの人がいて、座ることもできないくらい混んでいて。音がすごく、うるさいこと。渡が好きなタイプの美人は、そこには、来ないこと。食べ物を食べにゆくが、大好きな”うどん”は、ないこと。帰宅は、明日になることなどを紙と言葉をつかって説明しました。パパには、渡の大好きなFresh Choiceというレストランに行くようにお願いしてあるので、渡は、そこにいけることを話しました。すっかり納得した渡は、表まで見送ってくれて、私たちが車が見えなくなるまで、ニッコリ笑いながら、

「ママ、香穂~!いってらっしゃ~~い!!」

と大声で言い、思いっきり手を振って見送ってくれました。バックミラーごしに、元気に手を振る渡を見ていると、小さいときに暴れて大変だったことや、喘息をこじらせて臨終間際までになったことが、次々と思い出されて、渡の姿が、にじんで見えてきました。香穂が

「えっ?ゆみちゃん、泣いてるの?」

と言うのですが、

「いやぁ。。大きくなったな。えらくなったな。と思ってさ・・。」

と言っても香穂は、渡の成長を心底、信じているので、

「そりゃ、そうだよ。渡も、成長するよ。」

と言われてしまいました。



けど、やはり、こうやって、子供に元気に見送ってもらえた私は、本当に幸せだな・・と思った瞬間でした。

さて、気を取り直して、サンフランシスコまで。ホテルについて、チックインしましたが、このホテルがいろいろあり・・・。長くなるので、これは、明日。

パーティ会場に入ると、それはそれは、すごい人たちです。500名くらい、いらしていたでしょうか?政界の方たちや、金融関係の方たちもいらしてたのですが、私は、ただただ、香穂と食べることに徹することにしました。私は、少しうつむき加減で、食べていましたが、ほかの方から、声をかけたれました。けど、皆さん、正装している私は、初めてだった方が多く、

「えっ~!驚いた。ゆみちゃんじゃん!」といわれてしまいました。そうですよね。私、いつもジーパンで走り回っていますから。

2時間ほどをパーティで過ごし、おなか一杯になったあとは、ホテルの部屋で着替えて、日本の本屋へ。香穂もマンガを買い、大喜びでした。本屋の次は、大好きなクレープを頬張り、もうお腹、はちきれるぅぅ~!状態で、部屋に戻りました。

部屋では、香穂はポツリポツリと学校のことなどを話してくれました。高校になると、悩みが複雑化していますし、大人の社会の縮小のようなことも起こります。けど、大人のように、自分でカウンセリングにいったり、自分で住居を代えたりできない分、悩みも深いですね。ゆっくり聞けました。どうも香穂は、困ったことを友達に相談されることが多いようです。ほかの友だちは、

「えっ~!」とか、

「それ、かわいそ!」

とかのリアクションをするのですが、香穂は、渡と一緒に暮らしているので、ちょっとや、そっとじゃ、驚かない。なので、悩んでいる友達も香穂に話してくるようで、たくさんの荷物をしょった香穂は、ちょっとお疲れ気味だったようでした。続きは明日・・。